夕方6時30分からの「まるっと!ぎふ」で10月8日(火)放送! 放送後、見逃し配信10月15日(火)まで!
2024年10月08日
アナウンサー・キャスター まるっと!ぎふ 有坂菜恵子
キャスターの有坂菜恵子です。
10月14日から岐阜県でいよいよ
「清流の国ぎふ文化祭2024」が開かれます。
国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭の
330を超える文化プログラムが県内各地で実施されますが、
そのひとつに
聴覚に障害がある人たちと演劇部の高校生たちによる
手話を使った演劇「ろう演劇」があります。
一体どんな演劇なのか、
本番を間近に控えた稽古場を取材してきました!
10月8日(火)の「まるっと!ぎふ」でご覧ください。
放送後は、見逃し配信で10月15日(火)までご覧いただけます👇
👆見逃し配信はこちらから👆
◆岐阜ろう劇団いぶき×長良高校演劇部
初めての合同手話演劇!
今回の公演の出演者は、
聴覚に障害のある人を中心とする岐阜ろう劇団いぶきと
ことし夏の全国高等学校総合文化祭で
全国2位にあたる優秀賞を受賞した
長良高校演劇部の部員などです。
劇団いぶきと長良高校演劇部が
合同で公演を行うのは今回が初めて!
高校生が手話の素晴らしさを知り、
新たな学びなればと思い、
いぶき側から長良高校に声をかけ、
一緒に公演を行うことになりました。
本番まであとわずか 稽古に励む出演者たち
聴覚に障害のある人もない人も、
出演者は全編手話で演技をします。
舞台上のスクリーンにセリフの字幕が写されるので
観客は手話がわからなくても楽しむことができます。
観客席から見える字幕スクリーン
取材に伺ったのは本番の3週間前。
稽古にも熱が入ります。
出演者たちの身振りや表情を見ると、、、
圧倒的な表現力!!
そしてパワフル!!
ろう演劇では、手話だけでなく
表情や体の動きなども使って
全身ですべてを表現するため、
出演者たちの「伝えよう!」という思いがストレートに感じられ
一気に引き込まれてしまいました!
◆ろう演劇に初挑戦!長良高校演劇部
今回の公演は、
主人公の少年ユタが座敷わらしと出会い成長していく
ミュージカルの名作「ユタと不思議な仲間たち」の
10年後を描いた物語です。
長良高校は演劇部の1年生14人が参加。
みなさんが演じるのは、
島に流された座敷わらしが出会う島人たちです。
全員ろう演劇は初めて。
ことし5月から手話の練習を重ねてきました。
長良高校演劇部の皆さん
手話は、お互いの手の動きを見て会話する言語です。
そのため、
相手がしっかりこちらを見てから手話をはじめる、
表情をつけて大きく表現する、など
普段の演劇とは違うポイントにも
気を付けなければいけません。
演出家の指導を受ける高校生たち
◆奥深い!ろう演劇の世界
ろう演劇、実は台本のセリフを
そのまま手話で表現しているわけではありません。
手話で表現できない日本語もあるからです。
例えば、今回の台本には「奈落」というセリフがあるのですが、
「奈落」を表す手話表現はないため
独自のマイムを使って表現しているんです。
独自のマイムで「奈落」を表現
台本のセリフをどのように手話に翻訳するか。
ろう演劇はそこから始まるんです。
◆本番まであとわずか! 思いを届けます!
岐阜ろう劇団いぶき主宰の河合依子さんは、
「公演を通して人と人とのつながりの大切さや
命の尊さを伝え、いま苦しい思いをしている人の
励みになれば」と話します。
公演は10月24日(木)
ぎふ清流文化プラザ長良川ホールで開催されます。
本番まであとわずか。
さらに稽古を重ね、公演に挑みます!
本番の公演がんばります!! ぜひ見にきてください!!
岐阜放送局キャスター
有坂菜恵子
実は演劇好き。
最近はシェイクスピアの「リア王」を見に行きました!
リンク先はNHKというサイトの記事になります。