2026/07/16

(左から)理研産業 桜井雅之氏、Bluetooth SIG Lori Lee氏、GNヒアリングJill Mecklenburger氏(プレスリリースより)
MOVIX三好が地方映画館として初めてAuracastを導入
次世代音声技術「Auracast™」が、地方映画館として国内で初めてMOVIX三好(愛知県みよし市)に導入されました。2026年7月2日に、GNヒアリングジャパン株式会社と理研産業株式会社による共同イベント「オーラキャストでみんなと楽しむ映画祭」が開催されています。Auracast™は「音声版Wi-Fi」とも言われる革新的なBluetooth®技術で、スマートフォンでWi-Fiチャンネルを選ぶように、必要な音声を耳へ直接届けることができます。補聴器やイヤホン、ヘッドホン、人工内耳などの対応機器へ音声を直接配信し、映画のセリフや講演の音声をクリアに受け取れるのが特徴です。
パネルディスカッションで次世代の「きこえ」の可能性を語る
イベント前半では、Auracast™導入の背景と未来についてパネルディスカッションが行われました。Bluetooth SIGのLori Lee氏は、Auracast™が「すべての人々が音にアクセスできるようになり、生活を一変させるような次世代の音声体験を提供できる」と述べ、現在19か国100拠点以上で導入が進んでいることを紹介しました。理研産業の桜井雅之氏は、正確な聞こえが日常の困りごとの軽減につながり、生活の質向上に貢献することを強調しました。GNヒアリングのJill Mecklenburger氏は、GNが2010年頃から2.4GHzを活用したワイヤレス接続技術をリードしてきたことに触れ、2024年に世界で初めてAuracast™対応補聴器を発売したことを説明しました。
リアルタイム同時通訳で多言語対応の有用性を実証
パネルディスカッション自体でもAuracast™の機能が活用されました。パネリストが英語で話す内容がリアルタイムで日本語に同時通訳され、会場の参加者が補聴器等Auracast™対応デバイスを通じて日本語音声で聞き取る実演が行われました。実際に体験した補聴器ユーザーからは「英語から日本語へのリアルタイム同時通訳や映画のセリフが補聴器へダイレクトに届き、迫力がありました」という感想が寄せられ、情報アクセシビリティ向上における同技術の有用性が実証されました。
映画「超高速!参勤交代」で新しい鑑賞体験を提供
イベント後半では、Auracast™を利用して映画「超高速!参勤交代」を鑑賞する体験プログラムが実施されました。映画館では残響や周囲の雑音でセリフが聞き取りづらくなることがありますが、Auracast™は音声を直接耳に届けることで音が聞きやすくなります。参加者はリサウンド補聴器またはBettear社製受信機「RTX」を使用し、低遅延技術により映像と音声のずれが少ない環境で、臨場感と感動をそのままに新しい映画鑑賞を体験しました。参加者からは「映画のセリフがよく聞こえた」「直接耳に音声が届くので雑音が入ることなく聴きやすい」といった喜びのコメントが多数寄せられました。
インクルーシブな社会実現に向けた今後の展望
Jill Mecklenburger氏は将来の市場予測として、世界では1日平均2拠点のペースで導入が進んでおり、2030年までに世界250万箇所での利用が見込まれることを明かしました。今後数年で30億台もの対応デバイスが出荷される見通しも示されています。MOVIX三好での導入は、これまで首都圏に限られていた新しい「きこえ」の体験が地方にも広がる大きな一歩となり、GNヒアリングジャパンと理研産業は、誰もが同じ音や感動を分かち合える社会の実現を目指して今後も連携していくとしています。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000045184.html
記事のポイント!
「音声版Wi-Fi」とも呼ばれるAuracastを活用し、映画のセリフや同時通訳の音声を対応する補聴器、人工内耳、イヤホンなどへ直接配信することで、周囲の雑音や残響の影響を抑えながら、映像と音声のずれが少ない聞き取りやすい鑑賞環境を実現し、聞こえにくさや使用機器の違いを超えて多くの人が映画の臨場感と感動を共有できる可能性を示した取り組みとして注目されます。
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