2025/09/23 14:55
重度の聴覚障害を持ち、SNSの総フォロワー数約80万人の人気インフルエンサー「難聴うさぎ」として活動する若林祐衣さん(31)が22日、母校の松江高専(松江市西生馬町)で講演会を開いた。障害を「個性」として受け入れて歩んできた経験などを語り、「人生は一度きり、後悔のないように歩んでほしい」と、聴講した約700人の後輩たちにエールを送った。

講演する「難聴うさぎ」の若林さん(松江市で)
若林さんは松江市出身で、生まれつきの感音性難聴。カラオケや近くで鳴らされる自動車のクラクションのような音量でないと聞こえない。手話のほか、補聴器をつけながら読唇術で相手の言葉を推測してコミュニケーションを図っている。
講演では、中学時代の作文でテーマに困って自身の障害について書いたところ表彰された経験を紹介。大勢の人の前で発表することになり、それがきっかけで、障害との向き合い方が変わったという。
講演後、11月に日本で初開催される聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック東京大会」(読売新聞社協賛)について「知らない人が多いと思うので、選手を応援して大会自体も盛り上げたい」と語った。
難病の骨形成不全症のため車いすを利用している2年の男子生徒(16)は「障害を個性として武器にしている姿がかっこいい。生きるヒントになった」と話した。
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