リコーブラックラムズ東京

【ブラックラムズ東京×デフラグビー日本代表 特別記事】世界大会開幕まで1週間!デフラグビー日本代表を応援しよう!

記事のポイント! 

2026年10月31日から、日本初開催となる7人制デフラグビー世界大会が始まります。注目は、笛の代わりにタオルや視覚的な合図を使う「サイレントレフリー」の国際大会初導入です。聴覚障害のある選手たちは、アイコンタクトやハンドサインを駆使して連携します。また、ブラックラムズ東京は文字による情報保障サービス「Pekoe」を活用し、聞こえる人も聞こえない人も楽しめる観戦環境づくりを進めています。

 
リコーブラックラムズ東京
2026年10月23日 17:00チーム・協会

2026年10月31日(土)から、第3回 7人制デフラグビー世界大会が日本で開幕します。今回は、本大会に出場するデフラグビー日本代表とブラックラムズ東京の特別記事をお送りします。みんなでデフラグビーを応援しましょう!

リコーブラックラムズ東京

今回はデフラグビー日本代表との特別企画! 【リコーブラックラムズ東京】

 

ブラックラムズ東京とデフラグビーの出会い

ブラックラムズ東京では、2024年に「世田谷区手話言語条例」のPR動画を制作したことをきっかけに、リーグワン公式戦では株式会社リコーが開発した聴覚障がい者向けコミュニケーションサービス「Pekoe -ペコ-」を導入しています。2025年には、NPO法人世田谷区聴覚障害者協会の創立70周年記念大会や長寿の集い、東京2025デフリンピックキャラバンカー歓迎セレモニーに参加するなど、聴覚障がい者の皆さんとの交流を深めてきました。

リコーブラックラムズ東京が聴覚障がい者向けサービスを試合会場で導入。デフスポーツ体験も実施。
※リンク先は外部サイトの場合があります

 

「Pekoe」を初めて導入したのは、2024年4月6日(土)。駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場の中央広場ではデフラグビーなどのデフスポーツ団体にご協力いただき、来場者の皆さんにデフスポーツを体験いただきました。

選手の皆さんとデフラグビーを体験 【リコーブラックラムズ東京】

選手の皆さんとデフラグビーを体験 【リコーブラックラムズ東京】

 

その時ご協力いただいたデフラグビー日本代表(愛称:クワイエット・タイフーン)が、10月31日(土)から11月3日(火・祝)まで東京都で開催される第3回 7人制デフラグビー世界大会に出場されます!9月19日(土)には、ブラックラムズ東京のリコー総合グラウンドで代表選考合宿も実施しました。
初めて日本で開催されるデフラグビー世界大会をより楽しく応援するために、練習後に柴谷晋ヘッドコーチにお話をうかがいました。


柴谷晋 プロフィール

聴覚障がい者ラグビー 男子セブンズ日本代表ヘッドコーチ
1975年生まれ。茗渓学園→上智大学。
大学時代にフランスの名門スタッド・トゥールーザンU21チームに留学。帰国直前に突発性難聴により左耳軽度難聴となる。2001年からデフラグビーを始め、2012年に引退後は日本聴覚障がい者ラグビーフットボール連盟の理事に就任。2015-2017には東芝ブレイブルーパス(当時)のアナリストも務める。


デフラグビー日本代表 柴谷HC インタビュー

柴谷 晋ヘッドコーチ 【リコーブラックラムズ東京】

柴谷 晋ヘッドコーチ 【リコーブラックラムズ東京】

 

― まずは日本のデフラグビーの現状について教えてください。

関東を拠点にする「ホークアイズ・デフラグビー」というチームがあり、日本代表メンバーの多くはホークアイズの選手です。東京や埼玉を中心に活動してますが、関西から3名、名古屋から1名が参加しています。

― 10月31日から日本で初めて7人制デフラグビー世界大会が開催されます。デフラグビーは7人制が中心なのでしょうか。

もともとは15人制の国際大会もありましたが、現在は7人制のみです。15人制は大会期間が何週間にも及び、拘束期間も長くなるのでハードルが高い。でも、いろんな国と試合がしたい、ということで7人制となりました。あとは、デフラグビーの競技人口もそこまで多くないので、7人制の方がチームが作りやすい。日本でも競技レベルでプレーしているのは20人くらいです。

― ブラックラムズ東京で練習してみていかがですか。

普段は大田区にある東京ガス大森グラウンドで練習することが多いのですが、東芝ブレイブルーパス時代や赤堀さん(ブラックラムズ東京 スポンサーセールス担当)とのご縁で、リコー総合グラウンドをお借りしました。メンバーの多くが都内で仕事をしていて、普段は19:30から21:00まで練習をしています。仕事が終わった後に集まりやすいグラウンドは、都内にあまり多くないのでここは集まりやすいです。ここで練習したことをきっかけに、ブラックラムズ東京のファンクラブに入会した選手もいるんですよ。

雨の中練習に励む選手の皆さん 【リコーブラックラムズ東京】

雨の中練習に励む選手の皆さん 【リコーブラックラムズ東京】

 

― ブラックラムズ東京では、2026年4月5日(日)のリーグワン2025-26 第14節 コベルコ神戸スティーラーズ戦を「ユニバーサルデー」として開催しましたが、実は事前の意見交換会にも柴谷ヘッドコーチや選手の皆さんにご参加いただきました。

あの時は千葉選手が参加されていたので、選手もスクラムのことやラグビーのスキルについてたくさん質問していました。とても刺激になったようです。同じく参加されていた世田谷区聴覚障害者協会の中にラグビーをやっていた方がいて、あの後私たちの練習を見に来てくれました。


デフラグビーにおけるレフリング「サイレントレフリー」

これまでのデフラグビー世界大会では、レフリーは笛を使ってレフリングをしていました。大会のルール上難聴選手も参加できるので、特にブレイクダウンでは聞こえる選手が有利です。ただ、日本代表の選手の多くはろう者です。そこで、今回の日本大会ではレフリーが笛を使わない「サイレントレフリー」が採用されます。日本が提案して、国際大会での採用は初めてです。レフリーは笛のかわりにタオルを持っていて、ブレイクダウンではそのタオルを投げ入れて選手に伝えます。

レフリーは一般のラグビーを吹いている、聞こえる方々です。デフラグビーの練習や試合に来てレフリーを経験してもらい、国際大会でもレフリーをやってもらう。サイレントレフリーは1年くらい前から導入していて、経験したことあるレフリーは10人以上います。

今年から始まった地域対抗男子セブンズリーグにも、デフラグビーチームは出場しているんです。この試合でもサイレントレフリーを採用してほしいとダメもとでお願いしたんですけど、いいですよ、と言ってもらって。僕たちの試合は笛なしで、相手は当然聞こえる選手たちなんですが、サイレントレフリーの育成・デフラグビー世界大会への準備ということを理解してもらいました。

― それは、聞こえる選手たちにとっても貴重な体験ですね。

面白いコメントがあって、「レフリーをよりリスペクトするようになった」と言っている選手がいました。ブレイクダウンは白熱した状況なので、笛を吹かれてイラっとすることがあります。でもサイレントレフリーでは、タオルが投げ込まれたらシグナルを読み解かなきゃいけない。レフリーは何も言わない。自分で瞬時に判断しなくてはいけないので、レフリングに文句を言う暇なんてありません。「自分が正しく解釈する」というのが非常に大事ですね。

スクラムだけは以前からデフラグビー独自の方法があるのです。レフリーがフッカーの顔の下に手を入れて「クラウチ」でパー、手をグーにしたら「バインド」、手を引いたら「セット」です。聞こえる選手たちは、普段、レフリーのコールでプレーしているので、デフスクラムに慣れている私たちが有利ですね。

今年から始まった、もう一つの7人制大会「関東プレミアセブンズ」にも出場しました。8月の山梨大会では、日本代表候補のセブンズ・シニア・アカデミーとも対戦しました。ひと昔前だったら考えられないマッチアップです。60点くらいとられましたが、試合終了直前にトライをとりました。

サイレントレフリーがいないと、一般のラグビーと何が違うのか、見ていてわからないと思います。東京2025デフリンピックでは、聞こえない人のための工夫や取り組みがされていました。今回の大会が笛ありのルールで、難聴者が有利な状況だったら、私たちの活動の趣旨に反するものになる、と考えました。そこで、この大会では、サイレントレフリーが必要だと、日本からワールドデフラグビー(WDR)に提案しました。反対する国もありましたが、「ラグビーを通しての平等」という私たちの趣旨が認められました。そして、レフリーシグナルを全部決めていきました。

背中にはデフラグビー日本代表の愛称「クワイエット・タイフーン」 【リコーブラックラムズ東京】

背中にはデフラグビー日本代表の愛称「クワイエット・タイフーン」 【リコーブラックラムズ東京】

 

デフラグビーならではのみどころ

ひとつは今お話ししたサイレントレフリーです。もうひとつは選手のプレー。デフラグビーの選手のプレーは、一見すると聞こえる選手と変わらないように見えると思います。それは本当に素晴らしいことで、そのレベルにいくまでにはかなりの練習が必要です。

ラグビーはボールを後ろにパスしますね。だけど、耳が聞こえないので「後ろにいるよ」といった位置を伝えるコールができません。なので、ボールを持つ人はまわりを確認しながらプレーをする。このスキルをトレーニングする必要があります。一般のラグビーと見た目は同じですが、この「視野の確保」は大きく異なる点です。アイコンタクトをとったりハンドサインで伝えたりします。これはデフだけでなく、聞こえる選手たちも積極的に取り入れることで、より確実なコミュニケーションにつながるんじゃないかと思いますね。

― 世界大会には、男子はオーストラリア、フィジー、イングランド、バーバリアンズ、ウェールズ、中国香港、イタリア、ニュージーランド、サモア、南アフリカが参加します。強豪国は?

過去2回はウェールズが優勝しています。デフラグビーのチームではなく、一般のクラブチームで練習している選手が多いですね。もちろん、いい練習をしているのだと思います。

デフラグビーはニュージーランドが発祥ですが、過去2回の7人制世界大会には参加していませんでした。その一つの理由は、軽度難聴の選手が参加できるという現在の規定への反発です。今回は聴力規定が少し厳しくなったことで、ニュージーランドも参加することになったと聞いています。

― 最後に、デフラグビー世界大会に向けてラグビーファンへメッセージをお願いします。

10月31日(土)は江東区夢の島競技場、11月2日(月)はスピアーズえどりくフィールド、そして11月3日(火・祝)の決勝トーナメントは秩父宮ラグビー場で開催されます。男子11チーム、女子6チームが参加して、いろんな国の人たちが手話を使っているのも面白いと思います。ぜひ話しかけてみてください。応援よろしくお願いします。

 

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気になる症状がある場合は  

聞こえに不安がある場合は、早めに耳鼻咽喉科への相談をおすすめします。


原文掲載元はこちら

 https://sports.yahoo.co.jp/official/detail/2026102300084-spnaviow

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