2025/09/28/13:21
石川清市長(左)を訪問し「金メダルを見せられるよう全力を尽くす」と意気込みを示す小倉涼選手
11月に東京を中心に開催される聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」の空手女子代表、小倉涼選手(25)=特別支援学校坂戸ろう学園教=が25日、坂戸市の石川清市長を訪問した。前回大会で2冠を達成し、今大会では旗手も務める小倉選手。「坂戸市の皆さんに金メダルを見せられるよう、全力を尽くす」と連覇に向け手話で意気込みを語った。
小倉選手は福島県いわき市で誕生し、2歳から坂戸市に住んだ。
生まれつき聴覚に障害があった。空手を始めたのは4歳の頃。人気アニメ「ドラゴンボール」が好きだったことや、地元の空手道場に見学に行った際に道着や蹴りが「かっこよく見えて自分もやってみたいと思った」ことが理由だ。
坂戸ろう学園(同市鎌倉町)から県立川越西高校を経て大東文化大に進学。現在は同学園小学部6年の副担任を務めている。
前回2022年カシアスドスル大会(ブラジル)では形と組手(61キロ級)の2種目で金メダルを獲得した。
市役所を訪れた小倉選手は「坂戸市の代表として世界の舞台に立てることを誇りに思っている。これまで支えてくれた人への感謝の気持ちを結果で返したい」と強調した。11月24日に行われる組手の試合には、同学園の児童生徒が応援に駆け付ける予定という。
石川市長は「2連覇を楽しみにしている。適度に頑張り、楽しんできてほしい」とエールを送った。
デフリンピックは日本初開催で、11月15~26日の日程で空手のほかに陸上やバスケットボール、サッカーなどの競技が行われる。日本選手団は史上最多の273選手が選ばれている。
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