2025/6/26 20:51
村上佳史会長から手話を教わる生徒たち=兵庫県姫路市立あかつき中 (小林宏之撮影)
夜間中学の兵庫県姫路市立あかつき中学校で25日夜、手話を学ぶ授業が開かれた。姫路ろうあ協会の村上佳史会長が先生役を務め、手話を教えたり耳の聞こえない生活について考えてもらったりした。
豊かな人権感覚を養ってもらおうと、村上会長ら同協会関係者を招いて特別授業を企画。外国籍を含む生徒や教職員ら約40人が参加した。
村上会長は自らの聴覚障害について「見た目だけでは分からない障害。声をかけられても気づかないので『非常識な人』と思われることもある」と説明。聴覚障害者とのコミュニケーション手段として、口話や身ぶり、筆談、手話などを紹介した。
生徒たちは村上会長から「おはよう」「好き」「会えてうれしい」などの手話を教わり、「好きなスポーツは?」「嫌いなものは?」などの質問に手話や身ぶりなどで答えていた。
フィリピン出身で14歳のときに来日した生徒の及川ジョセフィンさん(58)は「楽しい。手話をもっと覚えたい」と話していた。山下雅道校長は「手話を習得する努力と日本語を覚えようとする努力には通じる部分があり、生徒たちにはよい機会になった」と話していた。
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