sponsored by ソノヴァ・ジャパン株式会社
2026/5/21

世界的補聴器ブランド「フォナック」を展開する、補聴器のリーディングカンパニー『ソノヴァ社』と『サライ』は、共同で、補聴器による生活の質の向上を目指す「アクティブ ライフ プロジェクト」に取り組んでいる。
『サライ.jp』では、その一環として、これまで『ソノヴァ社』の補聴器ブランド、フォナックの製品を使い、豊かな人生を生きる人たちをクローズアップしてきた。
今回は、日常生活には特に不自由はないものの、ライフワークにおける“きこえ”に悩まされているという、野鳥写真家の叶内拓哉(かのうちたくや)さんに密着。初めての補聴器にチャレンジするところから、実際に製品を装用することで体感できた、暮らしの変化などを伺った。
ヤブサメの声をもう一度聴きたい、その気持ちが後押しに
叶内さんは昭和21年生まれ、今夏80歳を迎える。東京農業大学農学部卒業後、野鳥撮影をはじめ、北は北海道から南は沖縄県まで、全国の探鳥ポイントを旅しながら、くまなく撮影を続けてきた。そんな叶内さんが“きこえ”に異変を感じたのは、72歳の時だったという。
「毎年、春の訪れとともに聞こえてくるのがヤブサメという鳥の鳴き声です。鳥仲間の間では、ヤブサメの声を聴いたかどうかというのが、春の決まり文句となっています。それが、72歳になった年に、ヤブサメの声が聞こえてこなくなった。今年はヤブサメがいないんだなぁ、と思っていたら、実は周りの鳥仲間には聞こえていたんで驚きました。ヤブサメは鳥の中でもかなりの高周波(8000ヘルツともいわれる)で鳴くので、高い音が聞こえにくくなったのが原因じゃないかと思います」
翌年にはキクイタダキ、2年後にははホオジロやエナガと、高い声を出す鳥たちの声が徐々に聞こえなくなっていったという。
「年のせいだから仕方ないかな……と半ばあきらめていたんですけど、今年も春を迎え、やっぱりヤブサメの声を聞きたい、という想いが膨らみ、補聴器を使ってみたいと思うようになりました」。そこで、ひとりひとりのきこえに真摯に向き合うフォナックの補聴器を試してみることになった。
自分の補聴器と巡り合うための手立て
初めての補聴器ということもあり、少々緊張の面持ちで現われた叶内さんを、ソノヴァ・ジャパン オーディオロジー担当の鈴木宏明さんが笑顔で迎えた。鈴木さんの実家は補聴器専門店を営んでおり、自身も言語聴覚士の資格を持つ。

カウンセリングは一対一で問診形式で行われる。
まずは補聴器を作るにあたり、日常生活での“きこえ”の状態や悩みなどのカウンセリングを行う。叶内さんは補聴器を作るにあたり、事前に耳鼻科で検査を行った際のオージオグラム(聴力検査結果)を持参した。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会では、耳の聞こえの不調原因が治療可能な疾病や怪我による可能性もあるため、一度耳鼻科に罹ってから補聴器の購入を推奨している。
「日常生活で困ったことは特にないんですよ。人の話し声も聞こえるし、テレビの音量が大きくなったわけでもない。ただ、高音の鳥の声だけが聞こえないんです」(叶内さん)。

スピーカーの正面に座り、音が聞こえたかどうかを合図していく。
では、実際のデータではどのような傾向が見えてくるのだろうか。
完全防音室で、補聴器の調整に向けた追加の測定を行った。まずは両耳での聞こえを確認するため、スピーカーから電子音を提示し、どの程度の音が聞こえているのか丁寧に測定していく。あわせて、ことばの聞き取りの測定も実施した。
叶内さんが特に気にされていたのは、「高音域の鳥の声を聞き取りたい」という点だった。鳥の声のような高い音が聞き取りにくい場合、日常会話におけることばの聞き取りにも影響がみられることが多いとされている。
一方で、ご本人の自覚としては大きな支障を感じていない場面であっても、測定を通じて確認すると、ささやき声ほどの小さな音量になるとことばの聞き取りが難しくなる様子がうかがえた。
叶内さんにぴったりな補聴器が決定

耳にひっかけ、スピーカー部を耳の穴にしっかり入れる。
鈴木さんが叶内さんと相談し、最適な器種として選んだのが、フォナック補聴器の最上級モデルである耳かけタイプの「フォナック オーデオ インフィニオ スフィア補聴器」。補聴器としては世界初*となるサウンドプロセッシング専用AIチップを搭載。ことばと雑音を切り離し、雑音を最大限に除去することで、明瞭なことばを届けることを可能にしている。
*2024年8月ソノヴァ社調べ

聞こえづらい周波数の音が画面上に表示される。
今回、叶内さんのリクエストは、鳥の高音を聞き取ること。
そこで今回鈴木さんは、日常生活でのことばの聞き取りを重視したセッティングと、鳥の声の聴取に配慮したセッティングという、2つの異なるプログラムを補聴器に用意することとした。鳥の声を捉えるために高音域を強調すると、食器の触れ合う音などが鋭く、大きく感じられてしまうこともあるためだ。
さらに調整では、ハウリングの発生状況や、実際に鼓膜に届いている音の状態を測定し、その結果をパソコン上にリアルタイムで表示しながら音質を整えていく。補聴器を装用した状態での聞こえを一つひとつ確認しながら、最終的には叶内さんの感覚に寄り添う形で、細かな調整を重ねていった。
フィールドに足を運び、鳥の声を聞いてみる

野鳥の観察は、早朝から10時ぐらいまでがおすすめだ。
1日3〜4時間、基本的にフィールドワークの際に装用することからはじめた叶内さん。装用していて不快になるような感覚は一切なく、自然に使用できたと話す。
「つけているときもつけていないときも、会話などの聞こえかたはほとんど変わらないのがいいですね。野外だととくに、周りの雑音はしないのに、普通の会話はできる。これは感動しますね」
期待に胸を膨らませ、都内の公園に野鳥観察に出かけた。
鳥は早朝か夕方に活動的になる、ということで朝いちばんの散歩も兼ねて、野趣豊かな公園を歩く。

補聴器は軽くコンパクトで、つけているのを忘れる。
「昼間はおそらく、エサを食べて休憩しているんでしょうね。雨の日や風の強い日もなかなか出会えません。写真を撮るなら、薄曇りの日がいいですね。晴れていると、枝や葉が影になり、意外と撮影が難しいんですよ」
頭上から、賑やかな鳥の声が降ってくる。
「鳥の声は2種類あって、繁殖期にオスがメスへの求愛や縄張り宣言で長く歌うのが、“さえずり”。季節や性別を問わず、仲間との連絡や警戒など短く単発に発する声が“地鳴き”。この地鳴きが聞こえにくいんです」

目を瞑り、集中して鳥の声に耳を傾ける。
「ほら、いまの“ホー ホケキョ”はウグイスでしょ。この“チー、チュルチュル”はメジロ。あ、ヤマガラもいるね。このうるさいのはガビチョウだよ」。声が聞こえるたびに解説してくれる叶内さん。1時間ほど歩いただけで、18種類もの鳥の声が聞こえてきた。
すると、叶内さんの足が止まる。
「ちょっと待って。今、“ ツィー ”っていってなかった? キクイタダキだ!」
ゆっくりと顔に笑みが広がっていく。
「7、8年ぶりかなぁ。あっっ“ チチッ チチッ”って鳴いたでしょ、これはホオジロ」

久々に聞き覚えのある声を聴き、感動ひとしお。
思わず双眼鏡を出し、その姿を探す。
「方角がちょっと定かじゃないなぁ。こっちからだと思うんだけど」
「そう先生、こっちから聞こえましたよ!」
一緒にいた、探鳥仲間が、うれしそうに答える。
「先週来たときはヤブサメもいたんですけど……」
「ヤブサメはね、シィシィシィって、虫の鳴き声みたいな高い声で鳴くんですよ。落ち葉の中を、ネズミみたいにチョロチョロとして生活している鳥だから、探すのは鳴き声頼みで、なかなか姿を見られない。早朝、スギの木のてっぺんに上がって鳴いてから、下に降りて、しばらくチョロチョロしてエサを探して、たまに、地上1mほどの枝にぴょこんと上がることがある。それがシャッターチャンス」
記事のポイント!
野鳥写真家の叶内拓哉さんは、日常会話には大きな不便を感じていなかったものの、年齢とともにヤブサメやキクイタダキなど高い声で鳴く鳥の声が聞こえにくくなっていました。記事では、耳鼻科での聴力検査、補聴器の測定・調整、実際の野鳥観察までを通じて、補聴器が「生活の困りごと」だけでなく、大切な趣味や生きがいを支える存在にもなり得ることが描かれています。9年ぶりにヤブサメの声を聴けたエピソードは、聞こえを見直すきっかけとして印象的です。
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聞こえに不安がある場合は、早めに耳鼻咽喉科への相談をおすすめします。
