2025/11/11 text by 阿部早苗 ライター

実在事件をモチーフにした韓国映画5選【Getty Images】
実際に起きた事件を題材にした韓国映画は、単なるフィクションではなく、社会の痛みと向き合う“現実の鏡”だ。教育現場の虐待、国家の陰謀、未解決事件、司法の不正――。どの作品も、権力の裏側や人間の弱さ、そして正義とは何かを鋭く問いかける。観る者に深い余韻を残す、心を揺さぶる実話ベースの傑作たちを紹介する。(文・阿部早苗)[1/5ページ]
——————————
映画が法を動かす――“トガニ法”誕生のきっかけとなった衝撃の実話
『トガニ 幼き瞳の告発』(2011)

コン・ユ【Getty Images】
監督:ファン・ドンヒョク
脚本:ファン・ドンヒョク、コン・ジヨン
原作:コン・ジヨン
出演:コン・ユ、チョン・ユミ、キム・ヒョンス
【作品内容】
郊外の学校に赴任した美術教師・イノ(コン・ユ)は、寮の教員が生徒に体罰を行う現場を目撃してしまう。
やがて、その女子生徒が校長からも性的虐待を受けていることを知ってしまう。
【注目ポイント】
2000年から2005年にかけて、韓国の聾学校で校長を含めた複数の教員が女子生徒に対して性的暴行を行っていたという実際に起きた事件をもとに描かれたのが映画『トガニ幼き瞳の告発』だ。
韓国では2011年に公開され、映画の影響で韓国の法を変えた作品でもある。
映画では、美術教師のイノ(コン・ユ)が赴任先の聴覚障害者学校に着任した直後、寮母や教職員たちが生徒に虐待を加えていることを知る。
虐待は殴る蹴るといった暴力行為に加え、性的虐待も学校内では日常化していた。
生徒たちは助けを求めることもできず、加害者は本来子どもを守る立場である教職員たちだったのだ。
イノは真実を告発しようと立ち上がるが、警察や検察、裁判官までも町の権力者である校長の言いなりとなってしまう。
記事のポイント!
実際の事件を題材にした韓国映画5作を通じて、社会のひずみや人権課題を考えさせる記事です。なかでも『トガニ 幼き瞳の告発』は、聾学校での虐待事件をもとに描かれ、映画公開後に再捜査や法改正につながった点が大きな注目点です。映画を入り口に、聞こえにくさや障害理解、社会の向き合い方へ関心を広げられます。
関連ページ
聞こえが気になる方は、以下のページも参考にしてください。
難聴の原因や種類を整理したい方へ
まず何をすればよいか知りたい方へ
補聴器の基本を知りたい方へ
気になる症状がある場合は
聞こえに不安がある場合は、早めに耳鼻咽喉科への相談をおすすめします。
