クイズで学ぶ「認知症」
2026/4/14 日経Gooday編集部

医学雑誌Lancetの最新報告 予防可能な割合が45%に
医学雑誌『Lancet』の専門家委員会が2017年に、認知症の危険因子のうち約35%は修正可能な要因であると発表し、大きく注目されました。その後、継続的に解析を行うことによって2020年、さらに2024年にその研究内容が更新され、修正可能な要因が追加され、その割合も高まっています。最新の2024年版では、14の修正可能な認知症のリスク因子が示され、これらを改善することで「認知症の45%は予防できる可能性がある」としています。
【Lancet 2024年版 修正可能な14の発症リスク因子】合計すると45%に
若年期(18歳未満)に修正すべきリスク因子
- 教育水準の低さ(教育歴)(5%)
中年期(18~65歳)に修正を開始すべきリスク因子
- 聴覚障害(7%)
-
高LDLコレステロール(7%)
- 抑うつ(3%)
- 頭部外傷(外傷性脳損傷)(3%)
- 運動不足(2%)
- 糖尿病(2%)
- 高血圧(2%)
- 喫煙(2%)
- 肥満(1%)
- 過度の飲酒(1%)
高齢期(66歳~)に修正すべきリスク因子
- 社会的孤立(5%)
- 大気汚染(3%)
- 視覚障害(視力低下)(2%)
※それぞれの%は、修正することによって認知症発症を予防できる割合を示す
※赤字で示したリスク因子は、2024年の報告で新たに加わったもの
Lancetの専門家委員会が発表した「修正可能なリスク因子」。認知症の発症リスク因子は若年期、中年期、高齢期で異なり、2024年の最新の報告では、ライフステージごとにすべてのリスク因子に対応すると、45%の予防効果が得られるとされた。(データ:Lancet. 2024 Aug 10;404(10452):572-628.)
記事のポイント!
医学誌の最新研究では、認知症の約45%が生活習慣などの改善によって予防できる可能性が示されています。中でも中年期の影響は大きく、聴覚障害や悪玉コレステロール、運動不足や喫煙などが重要なリスク因子として挙げられています。これらは血管の状態を悪化させ、脳の機能低下につながることが分かっており、若い頃からの積み重ねが将来の認知機能に影響します。認知症対策は高齢期からではなく、中年期、さらにはそれ以前からの取り組みが重要である点が本記事の大きなポイントです。
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原文掲載元はこちら
https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/15/071300026/040900640/?P=3
