2025年1月9日 11:42
【プレスリリース】発表日:2025年01月09日

バッテリー駆動のエッジデバイス向けに、エネルギー効率の高いエッジAIを実現する超低消費電力の半導体ソリューションを提供する、業界リーダーのAmbiq(R)(本社 : 米テキサス州オースティン、CEO : 江坂文秀)は、本日、店頭販売(OTC)補聴器向けの技術的ブレークスルーを発表しました。
Ambiqの最新のApollo510マイクロコントローラ(MCU)およびneuralSPOT(R) AIディープラーニングソリューションを搭載したOTC補聴器は、革新的なデバイス内音声処理により、これまでにない明瞭な音声とノイズ低減が可能になります。Ambiqは、高度なニューラルネットワークリアルタイム処理を通じて長年の課題に対処することで、補聴器に大きな飛躍をもたらします。
■主な特徴
・リアルタイムの高度なディープラーニングモデルであるニューラルネットワーク音声ノイズ除去(NNSD)が、可聴音声を分析して会話を分離し、背景のノイズを除去してユーザー体験を向上
・高感度のディープラーニングAIモデルのニューラルネットワーク音響環境検出(NNAED)が、繊細な音響キューを識別し、ユーザーの環境に基づいたオーディオ処理を動的に調整
・AIを活用した高度な適応型音声ソフトウェア処理により、クリアで明瞭な音声体験を提供
・ユーザーの習慣や好みに合わせて調整される、パーソナライズされたサウンド設定
・一日を通して使用できるバッテリー持続時間の延長
OTC補聴器は、Ambiqの高度なAIモデルを適用し、ディープラーニングニューラルネットワークを使用して背景ノイズを除去し、音響環境を識別することで、ユーザーのリスニング体験を向上させることができます。特に音響シーン検出はパワフルで、人間の耳では音響環境を区別できないことが多い音声のわずかなニュアンスを調整します。Ambiqの極めて電力効率の高いコンピューティング機能により、これらのAI機能が可能になり、補聴器のAI高度化における新たなマイルストーンとなりました。
AmbiqのAI担当バイスプレジデントであるカルロス・モラレス(Carlos Morales)氏は次のように述べています。「高度な補聴器に必要とされる非常に複雑な音声処理と、AI機能の電力要件を大幅に削減することで、Ambiqは特殊で高価なASICの必要性を排除し、コストを削減しながら製品サイクルを加速しています。当社の最先端のAI技術を使用して音質を向上させることで、OTC補聴器をより入手しやすく実用的なものにすることができます」
OTC補聴器は市場が急速に拡大する中で登場しています。FDA(Food and Drug Administration、アメリカ食品医薬品局)による2022年の認証以来、市場は前年比で著しい成長を遂げています。こうした成長にもかかわらず、消費者の返品率が高いことから、高度な音声技術の必要性が明確になっています。Ambiqは、先進の半導体技術でこのギャップを埋めることを目指しています。
詳細については、Ambiqのヒアラブルアプリケーション ページ( https://ambiq.com/application/hearables/ )をご覧ください。
■Ambiqについて
Ambiqは、あらゆる場所でインテリジェントデバイスを可能にする、よりエネルギー効率が高く、持続可能で、データ駆動型の世界を推進するための、超低消費電力の半導体ソリューションを開発するというミッションを掲げています。Ambiqは、コンパクトなデザインで最大限の機能を提供しながら、1回の充電で数週間使用できる製品を開発する世界の主要メーカーを支援しており、これまでに2億70万台以上の出荷を達成しています。
私たちの目標は、Ambiqの高度な超低消費電力システムオンチップ(SoC)ソリューションを使用して、これまでにないレベルの人工知能(AI)を、モバイルやポータブルデバイスに導入することです。Ambiqの詳細については、 https://ambiq.com/ をご参照ください。
※参考画像は添付の関連資料を参照
リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。
参考画像
https://release.nikkei.co.jp/attach/684924/01_202501091118.jpg
リンク先は日本経済新聞というサイトの記事になります。