2026年8月25日 10時15分
高田純一

聴覚障害がある元プロボディーボーダー、堀由美恵さん=浜田サーフィン協会提供
「海は誰にでも同じ波が来る」と、元プロボディーボーダーは言う。聴覚障害があっても、プロ選手として世界の海を渡ってきた。9月、島根県浜田市でボディーボード体験会と講演会がある。
堀由美恵さん。2歳で感音性難聴による重度の聴覚障害と診断され、18歳でボディーボードと出会った。プロ転向後、2005年の聴覚障害者世界大会で優勝。その後は世界各地の大会を転戦した。いまは一般社団法人「陽(あ)けたら海へ」(東京)の代表として、ボディーボード教室や大会、手話講座などを開催。子どもたちがさまざまなことに挑戦し、新たな一歩を踏み出す機会を提供している。社会貢献活動が評価され、22年には「HEROs AWARD」を受賞した。
目指すのは「聞こえる人も聞こえない人も笑顔でいられる社会の実現」。分け隔てなく広がる海のように、だれもがチャンスをつかめるように。
ボディーボードは、ボードに腹ばいになって波に乗り、初心者でも比較的容易に波を捉えられる。上級者になると、波の上で回転したり空中に飛び出したりするなどアクロバティックな技も楽しめる。
体験会では、子どもたちに挑戦することの大切さや自然の魅力を伝える。浜田市下府町の国府海水浴場(千畳ビーチ)で4日午前9時半から。浜田ろう学校の児童・生徒や教員、地域の難聴学級の児童のほか、保護者や地域住民も参加する。マリンスポーツやビーチクリーンに取り組みながら、海で安全に活動するための知識を育む。
講演会は、5日午後1時から同市国分町の国府まちづくりセンターで開く。「聞こえないことは宝物」を演題に、堀さんが自身の生い立ちや競技生活、海で得た経験を紹介しながら、インクルーシブな社会への思いを語る。
講演会には手話通訳と要約筆記を用意。参加費は一般1千円、中学生以下無料。
記事のポイント!
「海は誰にでも同じ波が来る」。聴覚障害がありながら世界の海で活躍してきた堀由美恵さんが、競技経験を生かして子どもたちの挑戦を後押ししています。「聞こえる人も聞こえない人も笑顔でいられる社会」を目指す活動と、インクルーシブな社会への思いが紹介されています。
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