福岡玲子
2026/07/19
家で習慣になっている人も多い「耳掃除」。「じつはしなくていい」説があるのをご存知でしょうか。今回は、わしお耳鼻咽喉科の鷲尾有司先生に、「子どもの耳はどこまで掃除していい?」「カメラつき耳かきは安全?」など、耳のケアにまつわる気になる疑問について伺いました。

耳アカ※画像はイメージです(画像素材:PIXTA)
「耳アカは取らない方がいい」と言われるのはなぜ?
鷲尾先生によると、耳アカの正体は「耳の中の古くなった皮膚がはがれ落ちたもの」。耳には自浄作用が備わっているため、放っておけば耳アカは勝手に外へ排出されるのだとか。
「耳アカには、カサカサした“乾性”のものとベタベタした“湿性”のもの、2種類がありますが、どちらも自然と耳の外へ落ちていく仕組みは同じです」(鷲尾先生、以下同)
家庭の耳掃除がNGな理由

※画像はイメージです(画像素材:PIXTA)
家庭でできるいちばんの耳ケアは、じつは「触らないこと」。耳掃除が危険な理由には、大きく分けて2つあります。
●1:耳アカを奥へ押し込んでしまう
綿棒などで掃除をすると、耳アカが外に出るのを妨げ、かえって奥へ押し込んでしまいます。
「耳アカが取れてスッキリしたと思っても、じつは取れているのは1割程度。残りの9割を奥へ押し込んでいる、なんてこともあります」
●2:耳の中を傷つけてしまう
頻繁な耳掃除は皮膚を傷つけ、炎症を引き起こします。
「実際に、当院で耳の痛みやかゆみで受診する方のほとんどは、耳のいじり過ぎが原因です。どうしても耳アカや不快感が気になる場合は、自分で取ろうとせず耳鼻科を受診してください」
記事のポイント!
耳には耳アカを自然に外へ排出する働きがあり、綿棒や耳かきで頻繁に掃除すると、耳アカを奥へ押し込んだり皮膚を傷つけたりするおそれがあります。子どもの耳は見える範囲を布で拭く程度にとどめ、イヤホンや補聴器の長時間使用による蒸れや炎症にも注意し、かゆみや詰まり感、聞こえの変化などがある場合は自分で取ろうとせず耳鼻咽喉科へ相談することが大切です。
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聞こえに不安がある場合は、早めに耳鼻咽喉科への相談をおすすめします。
