タウンニュース8/29(金)7:00

手話通訳介しテレビ電話対応
藤沢市は9月から、耳の不自由な人や発話が困難な人などがデジタル端末のテレビ電話を使い、手話通訳オペレーターを介して市庁舎の窓口に問い合わせできる仕組み「手話リンク」を導入する。県内の市町村では初。これまで来庁しなければならなかった人が自宅にいながら、各課の担当者とリアルタイムでつながれる。
市では現在、障がい者支援課に手話通訳相談員3人のうち1人以上を常に配置しており、聴覚に障害のある人などから相談や手続き依頼があった際に、各課の窓口で手話通訳を行っている。手話通訳相談員の利用件数は昨年度、1107件あった。また職員が直接、筆談やメールでも対応していたが、やり取りに時間がかかっていた。
そこで市は、鳥取県や神奈川県で先行導入されていた(一財)日本財団電話リレーサービスが提供する手話リンクの活用を決めた。
利用方法は【1】パソコンやスマートフォンなどで市ホームぺージの下部に設ける「手話で電話」ボタンをクリック【2】テレビ電話で手話通訳オペレーターにつながり、問い合わせ先の窓口や相談内容を手話で伝える【3】オペレーターが各課の担当者に相談内容を伝え、回答を聞く【4】オペレーターが利用者に手話で回答する――といった流れだ。
通常、電話リレーサービスを利用するには事前登録が必要だが、手話リンクは不要。1分/16・5円(税込)かかる通話料も市が地域生活支援事業費からまかなうため、無料で利用できる。インターネット通信料は別途負担。
同課の担当者は、対面での相談も引き続き受けつけていくとした上で、「市役所まで出向くのが難しい市民もいる。行政サービスの利便性向上に向けて普及させていきたい」とした。
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