2026/05/11
いま、世界で10億人以上の若者に難聴のリスクがあるそうです。その中でも「イヤホンによる難聴」について調べました。
■長時間×大音量 “イヤホン難聴”リスク
山形純菜キャスター:
オンラインでの会議や授業でイヤホンを使う機会が多くなりました。ただ、使い方によっては難聴のリスクがあるそうです。
帝京大学医学部 耳鼻咽喉科の伊藤健主任教授によると「長時間・大音量で聴くと、気がつかないうちに“イヤホン難聴”になる危険性がある」と言います。
長時間・大音量というのは目安が難しいかもしれませんが、WHO(世界保健機関)によると、1週間あたりの許容時間は▼80デシベルで40時間 ▼90デシベルで4時間としています。
身の回りの音で例えると、80デシベルは「ドアベル」、90デシベルは「大声での会話」になります。
【騒音(dB)の目安/ 音の例 / 許容時間(1週間あたり)】
・140dB /飛行機の離陸音 / 0秒
・130dB / コンクリートの破砕音 / 1秒未満
・120dB / サイレンのそば /12秒
・110dB / 耳元で叫ぶ / 2分30秒
・105dB / 車のクラクション(5m先) /8分
・100dB / ドライヤー / 20分
・95dB / オートバイ / 1時間15分
・90dB / 大声での会話 / 4時間
・85dB / 交通渋滞(車内) / 12時間30分
・80dB / ドアベル / 40時間
・60dB / 通常の会話 / 無制限
・40dB / 図書館 / 無制限
・30dB / ささやき声 / 無制限
・10dB / 正常な呼吸 / 無制限
iPhoneのアプリ「ヘルスケア」では、ヘッドフォンの毎日の音量や、週・月ごとの推移をチェックすることができます。番組スタッフの場合、1日の平均は「80dB」。これを1週間で40時間以内におさめれば許容範囲になることが確認できます。
■ヘッドホンや“骨伝導”もリスクあるの?
イヤホンから出た音は鼓膜を振動させ、カタツムリの形に似ている「蝸牛」の中にある「有毛細胞」がその振動をキャッチし、電気信号に変換して脳に伝わることで私たちは音を感じることができます。
大きい音を聞きすぎると、「有毛細胞」が壊れたり傷ついたりして音を感じにくくなるということです。では、骨伝導であれば問題はないのでしょうか。
伊藤教授によると、「(イヤホン以外の)ヘッドホンや骨伝導イヤホンも『有毛細胞』を使うので、難聴リスクはある」ということです。
■難聴「慢性的は治らない」予防が大事
では、どのように気をつければいいのか。伊藤教授によると「慢性的な難聴は治らない。予防することが大事」と言います。
【“イヤホン難聴”防ぐには?(WHOによると)】
・音量は最大値の60%以下
・ノイズキャンセリング機能を使う
・1時間に10分、静かな場所で耳を休める
記事のポイント!
オンライン会議や授業、音楽視聴などでイヤホンを使う機会が増える中、長時間・大音量での使用による「イヤホン難聴」のリスクが紹介されています。記事では、WHOが示す音量ごとの許容時間や、iPhoneのヘルスケアアプリで音量を確認する方法にも触れています。また、イヤホンだけでなく、ヘッドホンや骨伝導イヤホンでも耳の中の有毛細胞を使うため、難聴リスクがある点が分かりやすく説明されています。慢性的な難聴は治りにくいため、音量を抑え、ノイズキャンセリング機能を活用し、耳を休める習慣を持つことの重要性が伝わる内容です。
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