MRT特集
2025年8月27日(水) 12:16

8月、宮崎市で聴覚障害者の女性の生きづらさを描いた映画が上映されました。
この上映会を企画したのは自身も当事者の女性です。
障害にかかわらず、人々をつなぐ女性の思いとは。
障害がある・ない関係なく、みんな違っていい。違って当たり前
8月11日。
宮崎市のメディキット県民文化センターで上映された映画「わたしたちに祝福を」。
作品では旧優生保護法による強制不妊手術、それに、手話が禁止された時代をめぐり、聴覚障害者の女性たちが抱える生きづらさが繊細に描かれています。
この上映会を企画したのは、高鍋町に暮らす児玉真弥さん。
(児玉真弥さん)
「聞こえない・聞こえる、障害がある・ない関係なく、みんな違っていい。違って当たり前」

児玉さんは、ふだん、高鍋町のカフェで働いていますが、上映会の開催にあたり、今年4月、「クロト」という団体を立ち上げました。

(一緒に働く人)
「(真弥さんは)いつも明るくて、ポジティブで、パワフル」
本番まで児玉さんはクロトのメンバーと一緒に何度も話し合いを重ねました。

ギリシャ語で「紡ぐ」という意味を持つ「クロト」

そして、迎えた上映会当日。メンバー12人が、準備のため、会場入りしました。
ギリシャ語で「紡ぐ」という意味を持つ「クロト」。
メンバーは聞こえる人も、聞こえない人もさまざまで、全員手話を使って、コミュニケーションをとります。

(児玉真弥さん)
「すごく緊張していて、きのう、眠れなかった。だけど、きょうは本番を楽しみたいと思う」

県内外から約180人の観客
上映会は、午前と午後の2回に分けて行われ、県内外からおよそ180人の観客が訪れました。

そして、上映会には、映画の監督・脚本、それに、役者も務めた横尾友美さんも登場。
(横尾友美監督)
「それぞれ皆さんも想像力を膨らませて、皆さんの想像力にお任せして、感受性をお任せしていきたい。これはなんだろう。そうかとイメージを膨らませて見ていただけると幸い」

およそ60分間の作品は手話や表情のみで伝える無音映画。
観客たちは、その世界観と投げかけられるメッセージにひきこまれていました。
(映画を見た人)
「常に音がある世界を過ごしているから、音がない世界を過ごせて良かった」
「ろうの監督が作った映画は少なく、なかなか見る機会がないということで、きょう、ぜひ見たいと思って熊本から来た」
「昔は生きにくい世界だったんだなと思った。今、私は子どもが生まれて娘がいるが、いろいろ語っていきたいと思った」



観客の反応を感じた横尾監督は。
(横尾友美監督)
「今まで頑張ってきたことが宮崎県の皆さんに伝わったことがすごくうれしい。さらに、主催者の真弥さんが頑張っているのを見るのもうれしい」
(児玉真弥さん)
「きょう、いろんな人から見に来てよかったという感想をいただいて、本当にやって良かったと思いました」


1人1人で勇気をも持って、一歩を踏み出せるきっかけを

障害に関係なく、さまざまな人たちの思いを紡いでいきたいと語る児玉さん。これからも仲間と一緒にチャレンジを続けていきます。
(児玉真弥さん)
「クロトを先頭に、1人1人で勇気をも持って、一歩を踏み出せるきっかけを与えたいと思って。聞こえる人と聞こえない人が交われるようなイベントを、今後、していきたい」


※MRTテレビ「Check!」8月26日(火)放送分から
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