jig.jpが開発した一般向けARグラス「SABERA(サベラ)」=4月17日、東京都内

視界にルート案内や会話の文字起こし…国産初、普段使いのARグラス発表 jig.jpの新製品「SABERA」、4月20日発売 

2026年4月18日 午前11時00分

jig.jpが開発した一般向けARグラス「SABERA(サベラ)」=4月17日、東京都内

jig.jpが開発した一般向けARグラス「SABERA(サベラ)」=4月17日、東京都内

 

 ソフトウエア企画開発のjig.jp(本店福井県鯖江市)は4月17日、一般向け拡張現実(AR)グラス「SABERA(サベラ)」の新製品発表会を東京都内で開いた。スマートフォンとブルートゥースで接続し、ルート案内や会話の文字起こし、リアルタイム翻訳などがハンズフリーで行え、「鯖江生まれの普段使いができる国産初のARグラス」として、20日から販売を始める。定価9万2400円。

 ARグラスは現実世界にデジタル情報を重ねて表示するウエアラブル端末。昨年12月から本格的な開発に着手し、眼鏡枠企画販売のボストンクラブ(本社鯖江市)がデザインを監修。ARグラス用ディスプレー開発・販売などのCellid(東京)が光学技術を担当した。「SABERA」は「Sabae(鯖江)」と「era(時代)」を掛け合わせた造語。

 重量は約40グラムで、普通の眼鏡としてかけ続けられることを目指した。テンプルとリムの接続部分に小型のプロジェクターを埋め込み、半導体加工技術を使ったレンズに文字や地図を投影し、ユーザーの視界に浮かび上がらせる。

 現時点での機能は6種類。スマホに専用のアプリをインストールして、スマホの通知、ルート案内、プレゼンなどの原稿表示ができる。内蔵マイクを通して会話の文字起こし、リアルタイム翻訳、問いかけに即座に回答する人工知能(AI)アシスタント機能も使える。

 視力補正については、先行する中国産はアタッチメント式レンズを使う仕様が一般的。サベラはディスプレー用レンズの内側に視度調整レンズ(別売り)を埋め込んで常時一体的に使え、「鯖江生まれ」として眼鏡の快適性、デザイン性にもこだわった。

 発表会でjig.jpの川股将社長CEOは「3年間で10万台販売」の目標を発表。初回生産分8500台を今年秋までに完売させ、来年年明けには第2世代を発表する計画を立てている。アプリ改良も進め「一般向けの各機能のブラッシュアップはもちろん、介護や建設の現場における作業ガイドを表示するなど、企業向けにカスタマイズした機能の開発も進めたい」とした。

 同社創業者の福野泰介取締役は福井新聞の取材に「会話の見える化は難聴に悩む人の助けにもなる。目が悪くない人も使いたくなる眼鏡に成長させ、飛躍的な眼鏡市場の拡大につなげたい」と話した。

 

記事のポイント! 

視界に会話内容をリアルタイムで文字表示できるARグラスが登場し、音声を「見える情報」に変換できる点が大きな特徴です。これにより、聞き取りづらさがある場面でも会話理解を補助でき、難聴者にとっては日常生活のコミュニケーションを支える新たな選択肢となり得ます。翻訳機能も備え、より幅広い場面で活用が期待されます。

 

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原文掲載元はこちら 

 https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/2580452

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