阮青宇、 メネラオス・パヴロウ、 アン・GM・シルダー、 ドリス・エヴァ・バミウ、 グリン・ルイス、 フランク・ロバート・リン、 ギル・リビングストン、 ダニエル・プロクター、 ルマナ・オマール、 セルジ・G・コスタフレダ
Age and Ageing、第54巻第1号、2025年1月、afaf004、https://doi.org/10.1093/ageing/afaf004
公開日: 2025年1月21日
概要
背景
加齢に伴う難聴と軽度認知障害 (MCI) は、それぞれ認知症のリスクを高めます。高齢者の加齢と認知健康評価に関するランダム化比較試験 (RCT) では、補聴器が難聴のリスクが高い高齢者の認知機能低下を軽減することがわかりました。
方法
ロンドンのメモリークリニックで行われたこのパイロット RCT では、MCI (年齢 55 歳以上、未治療の難聴は純音平均 0.5~4 KHz で 25~70 dB と定義) の患者を 2 つのグループにランダムに分けました。介入グループは、補聴器のフィッティングとサポートを 4 回受けました。対照群は、健康な老化に関する教育と、聴覚検査への紹介を勧める GP レターを受け取りました。どちらも 6 か月間追跡されました。主要評価項目は、介入グループの採用 (実現可能性の目標: 50%、95% CI: 39%~61%) と維持 (実現可能性の目標: 80%、95% CI: 71%~89%)、介入完了 (2 回以上の訪問) と補聴器の使用 (許容性の目標: 80%、95% CI: 71%~89%)、および群間の 50% 差 (95% CI: 31%~69%) でした。副次評価項目には、補聴器のフィッティング、認知機能、およびその他の指標が含まれました。
結果
2018年10月から2020年3月までに、58名の参加者が募集されました(1群あたり29名、95% [86%–99%])。介入群では24名に補聴器を装着し、対照群では6名に装着しました(差:62% [42%–82%])。6か月時点での保持率は81% [69%–90%]でした。聴覚介入完了(2回以上の訪問)は24名(83%)で達成されました。毎日補聴器を使用していると報告した介入群は18名(75%)であったのに対し、対照群は5名(22%)で、差は53% [29%–77%]でした。
結論
MCI 患者を個別聴覚介入群と対照群にランダム化することは可能です。これらの結果は、十分な検出力を持つ多施設 RCT に進むことを支持しています。
リンク先はAge & Agingというサイトの記事になります。(原文:英語)
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