2025年7月12日 19時09分

ことし11月に日本で初めて開かれる聴覚障害者の国際大会、東京デフリンピックのテニスで金メダルが期待される22歳の菰方里菜選手が、都内で行われたシングルスの日本一を決める大会で2連覇を果たしました。
生まれたときから聴覚に障害のある菰方選手は、テニスの四大大会で唯一、デフ部門がある全豪オープンの女子シングルスで2連覇中で、代表に内定している東京デフリンピックでも金メダルが期待されています。
菰方選手は12日、デフリンピック本番の会場となる東京 江東区の「有明テニスの森」で行われたデフテニスのシングルス日本一を決める大会に出場しました。
試合はすべて1セットマッチで行われ、菰方選手は7人が出場した女子で、最初のリーグ戦を全勝して決勝に進みました。
決勝では、去年の全豪オープン準優勝で、東京デフリンピック代表に内定している21歳の大学4年生、宮川百合亜選手と対戦し、序盤は相手の力強いショットに苦しみ、第2ゲームで先にブレークを許しました。
それでも、長いラリーで粘り強く攻める持ち味を徐々に発揮し、第7ゲームでは緩急を生かしたショットで相手のミスを誘って、ブレークを奪い返しました。
第11ゲームもブレークを奪った菰方選手は、ゲームカウント7-5で勝って、大会2連覇を果たしました。
菰方選手は「しっかり我慢して相手のミスを誘うというのがプレースタイルの一つなので、自分のできることに集中し、結果が出た」と振り返りました。
初めて出場するデフリンピックに向けては「勝って当たり前という雰囲気の中で勝てる選手がいちばん強い。プレッシャーも大きいが、楽しみながら金メダルを目指したい」と意気込みを話しました。
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