記事バナー「「聴力検査」で異常が指摘された時に疑われる”9つの病気”は?医師が解説!」

「聴力検査」で異常が指摘された時に疑われる”9つの病気”は?医師が解説!

記事のポイント! 

聴力検査で異常が見つかった場合、中耳炎や鼓膜の損傷などによる伝音難聴、突発性難聴や騒音性難聴、加齢に伴う難聴など、さまざまな原因が考えられます。記事では、健康診断で行われる選別聴力検査の方法や、オージオグラムの見方、9つの病気の特徴を医師が解説しています。また、加齢による難聴では補聴器、先天性難聴では補聴器や人工内耳による聴覚の補助にも言及しています。聞こえに異常を感じた場合や検査で指摘を受けた場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診することが大切です。


2026年10月20日 13時30分
by ライブドアニュース編集部

記事バナー「「聴力検査」で異常が指摘された時に疑われる”9つの病気”は?医師が解説!」


「聴力検査」で異常が指摘された時に疑われる”9つの病気”は?医師が解説!

2026年10月20日 13時30分 Medical DOC

聴力検査で異常を指摘されたら、どんな病気が疑われるのでしょうか。メディカルドック監修医が、聴力検査で疑われる病気を解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「聴力検査の結果」はどう見れば良い?測定方法や疑われる病気について医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師: 木村 香菜(医師)

監修医師:
木村 香菜(医師)

名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

 

聴力検査の測定方法

聴力検査にはいくつかの測定方法がありますが、ここでは主に健康診断で行われる会話法聴力と選別聴力検査についてご紹介します。

会話法聴力

医師の問診中に、会話の聞き取りに支障がないかどうかを判断します。検査は問診中に自然に終了し、日常会話に問題がない場合は「所見なし」とされます。

選別聴力検査

日常生活において聴力に支障がないかどうか調べる検査です。検査はオージオメーターと呼ばれる機械を用いて、防音室もしくは静かな部屋の中で行われます。
左右それぞれの耳について、30dBの1,000Hzの検査音、40dB(雇用時健診では30dB)の4,000Hzの検査音を聞き、聞こえているかどうか確認します。聞き取れた場合は「所見なし」、聞き取れなかった場合は「所見あり」と判断されます。

 

聴力検査で疑われる病気

聴力検査で異常が指摘された場合に疑われる病気を以下にまとめました。聞こえが悪いということは難聴が疑われますが、難聴となる耳の病気には様々なものがあります。

中耳炎

耳にある鼓膜の奥の中耳と呼ばれる場所で炎症が起きている状態です。鼻に存在する細菌やウイルスが耳管を通って中耳に入り、炎症が起こります。急性中耳炎では鼓膜が赤く腫れ、耳の激しい痛みや聞こえの悪さや耳が詰まる感じが症状として現れます。
一方、痛みがない滲出性中耳炎と呼ばれるものもあります。急性中耳炎の後などに鼓膜の内側に液体が残ったままとなり、鼓膜が振動しにくくなるために聞こえが悪くなります。
治療には抗菌薬の内服や鼓膜の切開などを行います。治りが悪い、症状を繰り返して治療に時間がかかることも多い病気です。

外耳道の狭窄・閉塞

外耳道が狭窄・閉塞する先天性奇形や、外傷や交通事故による後天的な狭窄や閉塞が起こる場合もあります。狭窄や閉塞の程度によっては難聴の原因になる可能性があり、耳垢で外耳道が塞がる「耳垢栓塞」でも悪くなることがあります。

鼓膜の損傷

何らかの理由で鼓膜に穴が開く、破れるなどした場合に音の振動が上手く伝わらずに難聴となることがあります。耳掃除や外傷、スポーツによって生じますが、経過観察しているうちに自然と鼓膜が塞がってきますが、感染を起こしている場合は抗菌薬を用いることがあります。

耳管狭窄

鼻の奥と耳をつないでいる耳管が細菌・ウイルス感染によって腫れ、中耳の圧力の調整が上手くできない状態です。耳がつまったような感覚を覚え、中耳に空気を入れて圧力をかける耳管通気療法などで治療します。

騒音性難聴

工場の機械音や交通機関などの騒音が聞こえる場に半年~1年といった長期間身を置くことで発症する難聴です。聞こえ方の左右差は少なく、許容基準を越す騒音職場では耳栓などの防音具の使用で難聴を予防することが推奨されています。

メニエール病

内耳に存在するリンパ液が増え、内耳がむくんでいる状態です。めまいや吐気、耳鳴り、難聴、耳のつまった感じなどの症状が現れます。治療は薬物療法による対処療法となります。なぜメニエール病が起こるのかは未だ明らかになっていません。しかし、ストレスや心身の疲労によって発症すると言われているため、日常生活でリラックスするように心がけることが大切です。

突発性難聴

突然発症した原因不明の難聴を「突発性難聴」と呼びます。他の急性難聴を生じる病気との鑑別が重要です。原因は未だに不明ですが、自己免疫疾患、ウイルス感染、循環障害といった様々な病態が重なっている可能性が考えられています。
通常はステロイドやビタミン製剤などの薬物療法を始めとした治療が行われますが、有効性が確立されたものはありません。
聴力回復のためには発症してからなるべく早く治療することが望ましいとされています。いきなり耳が聞こえない、といった症状が現れた場合はなるべく早く耳鼻咽喉科を受診して治療につなげましょう。

老人性難聴

加齢に伴って難聴が起こることがあります。難聴が起こる年齢には個人差があり、両耳に起こるのが特徴的で気ではありませんが、聞こえにくいまま放置すると認知症などにつながる可能性もあります。必要に応じて補聴器を使用するなど、対策をとりましょう。

先天性難聴

遺伝子異常や感染症、病気など様々な原因によって生じる先天的な難聴です。世界中1000の出生数に対して1人の割合で生じる最も多い先天性障害とされています。補聴器や人工内耳の使用によって聴覚を補って療育が行われます。

 

「聴力検査の見方」についてよくある質問

ここまで聴力検査の見方について紹介しました。ここでは「聴力検査の見方」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

聴力検査の正常値はどれくらいですか?
木村 香菜 医師

所見なし、あるいは1000Hzでは30dB以下、4000Hzでは30dBもしくは40dB以下です。

聴力検査の表の見方について教えてください。
木村 香菜 医師

耳鼻科などで聴力検査を行った場合、「オージオグラム」と呼ばれるグラフのような表が結果として提示されることがあります。縦軸は音の大きさ(dB)、横軸は音の高さ(Hz)からなっており、どの高さの音でどれくらいの大きさが聞き取れたかを示したものです。右耳は○、左耳は✕で表されます。どの高さで聞こえにくいのか、左右差があるかどうか、といった情報が視覚的にわかりやすくなります。

 

まとめ聴力検査の結果の正しい見方を知ろう

聴力検査の方法は様々ですが、結果の見方としては「所見なし」が正常となります。もし「所見あり」となった場合、そのままにせず耳鼻科を受診して詳しい検査を受けることをおすすめします。早めに治療を始めれば聴力が回復する可能性が高まるためです。また、自分で聞こえについて自覚症状がなくても、「最近耳が遠い」と周囲から指摘された場合も耳鼻科で相談するといいでしょう。


関連ページ  

聞こえが気になる方は、以下のページも参考にしてください。

今の聞こえの状態を簡単に確認したい方へ
▶ 聞こえづらいと感じたときのセルフチェック

難聴の原因や種類を整理したい方へ
▶ 難聴とは?(原因・症状・種類)

まず何をすればよいか知りたい方へ
▶ 聞こえづらいと感じたときの対処法

補聴器の基本を知りたい方へ
▶ 補聴器の種類と選び方

 

気になる症状がある場合は  

聞こえに不安がある場合は、早めに耳鼻咽喉科への相談をおすすめします。


原文掲載元はこちら

 https://news.livedoor.com/article/detail/32614978/

Back to blog

Leave a comment