辻結名が願う繋がりの場「もっと多くの人にデフゴルフを」 東京2025デフリンピック ゴルフ競技

辻結名が願う繋がりの場「もっと多くの人にデフゴルフを」 東京2025デフリンピック ゴルフ競技

ツアーニュース
更新日:2025/08/05 10:40
掲載日:2025/08/05 00:00

辻結名選手(写真提供:つなひろワールド)

辻結名選手(写真提供:つなひろワールド)
 

 国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)が主催する東京2025デフリンピック(TOKYO 2025 DEAFLYMPICS)が、2025年11月15日から26日にかけて開催される。

 デフリンピックとは、「デフ(Deaf/耳が聞こえない)」と「オリンピック」を組み合わせた言葉で、聞こえない・聞こえにくい人々のための国際的なスポーツ大会。70〜80の国と地域から、約3,000人の選手が参加し、21競技が行われる。

 開催は4年に1度で、第1回大会はフランス・パリで開催され、東京2025デフリンピックは100周年の記念大会であり、日本で初めての開催となる。

 ゴルフ競技は11月18日から21日まで、東京都の若洲ゴルフリンクスで開催。出場予定の辻結名選手が一問一答のインタビューに答えた。

バンカーショットを打つ辻結名選手(写真提供:つなひろワールド)

バンカーショットを打つ辻結名選手(写真提供:つなひろワールド)

―お名前、ご年齢、ご出身地は?
辻結名(つじ・ゆうな)、18歳、群馬県

―ゴルフを始めたきっかけ、競技歴は?
叔父の影響で、8年です。

―日々の練習スタイルや意識していることは?
「目的を持って取り組むこと」を最も大切にしています。

―得意なクラブとその理由は?
ウェッジです。アプローチを重要視しており、信頼しているクラブだからです。

―コースで心がけているプレースタイルや戦略は?
平常心を保ってプレーすることです。

―ご自身のゴルフの強み・個性を一言で表すなら?
ショートゲームが強みかなと思います。

―デフリンピック代表に選ばれた時の気持ちは?
地元・日本で開催されるデフリンピックに出場できることは、人生の中でも特別な経験になると思います。自分の力を精一杯出せるように頑張ります。

―代表選考会や大会で印象に残った出来事は?
緊張感のある場面で良いプレーが出来たことは良かったです。

―チームの雰囲気や代表選手として意識していることは?
チームはとても仲が良く、互いに支え合う雰囲気があります。

―聴こえ方の違いがある中で、ゴルフをする上で工夫している点は?
プレーをしている上では聞こえ方で意識していることはありません。

―他の選手(聴者を含む)との違いや共通点は?
補聴器をつけている時は風の音で風の強さを感じたり、インパクトの音をヒントにショットの感覚をつかんだりしています。ただ、補聴器を外すと音はあまり聞こえませんが、私は気にしない性格なので支障は感じていません。

―試合中のコミュニケーションで工夫していることは?
なるべく笑顔になれるように意識しています。

―東京デフリンピックへの想いと意気込みは?
日本で開催されるデフリンピックに出場できることは本当に光栄で、夢のようです。支えてくれた人たちへの感謝を胸に、ベストを尽くします。

―自国開催で感じる期待やプレッシャーは?
応援してくれる方が近くにいるのは心強い反面、結果を出さなければというプレッシャーもあります。その分、練習や準備にも一層力が入ります。

―デフリンピック後の目標は?
デフリンピック後もゴルフを通じて多くの人と繋がっていきたいです。ゴルフを通して学んだことを今後の人生に役立てたいです。

―聴覚に特性のある子どもたちへのメッセージは?
聴こえに違いがあっても、やりたいことに挑戦することはできると思うので一緒に頑張りましょう。

―デフゴルフやスポーツ全体への希望・提言は?
もっと多くの人にデフゴルフを知って頂き、体験できる環境が広がることを願っています。スポーツは、障がいや違いを超えて人と人を繋げる力があります。そうした場がもっと増えていくと嬉しいです。

―応援してくれる方々へメッセージを
いつも応援ありがとうございます。皆さんの応援が大きな力になっています。東京の舞台で少しでも成長した姿を見せられるよう、全力で頑張ります。

■日本デフゴルフ協会
https://jdga.or.jp


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