07月19日 08時06分
救急現場などで聴覚に障害がある人と円滑にコミュニケーションがとれるよう、新潟県加茂市は、先月、スマートフォンなどのビデオ通話機能を使い、手話通訳の人を介してやり取りをするサービスを導入し、18日、デモンストレーションが行われました。
加茂市が導入したのは、聴覚に障害がある人が救急車や公共施設を利用する際、スマートフォンなどのビデオ通話機能で手話通訳の人とつなぎ、やりとりをするサービスです。
18日は、市役所で、聴覚に障害がある女性が参加してデモンストレーションが行われました。
女性が腹痛を訴えて救急車で運ばれるという想定で、女性がスマートフォンの画面に映る通訳に手話で症状などを伝えたあと、救急隊員が通訳から内容を聞き取っていました。
加茂地域消防本部によりますと、新潟県内の消防でこうしたサービスが導入されるのは初めてで、先月、実際に聴覚に障害がある男性を搬送した際は、筆談より円滑にコミュニケーションがとれたということです。
加茂市は今後、このサービスを災害の際に設けられる避難所でも活用することにしています。
聴覚に障害があり、デモンストレーションに参加した大野良子さんは、「筆談だと思ったように伝わらないケースもあり、こうしたサービスがより多くの市町村で利用できるようになることに期待しています」と話していました。
リンク先はNHKというサイトの記事になります。