
2025年1月12日 19時39分
音として聞こえていても会話の内容を聞き取ることができない「聞き取り困難症」。この症状を広く知ってもらおうと当事者たちが大阪市で講演会を開きました。
聴力は正常でも雑音が多い場所などでは会話の内容を聞き取ることができない症状は「APD=聴覚情報処理障害」や「LiD=聞き取り困難症」と呼ばれ、症状に悩む人が増えているとされています。
この症状を広く知ってもらおうと当事者たちが12日、大阪市で講演会を開きました。
このうち、三重県の40代の男性は、居酒屋などの飲食店を利用する際はさまざまな音が同じくらいの音量で塊となって聞こえるため、会話の内容を聞き取ることが難しいなどと打ち明けました。
そのうえで「話を聞いていない」と指摘されることが多いという現状を話しました。
また、兵庫県の30代の女性は日常生活ではノイズキャンセリング機能付きのイヤホンを使って会話を聞き取りやすくしているほか、職場では名前を呼んでもらってから話を始めてもらうなどの配慮をお願いしていることを紹介していました。
当事者でつくる団体の渡邉歓忠代表は「当事者が感じる生きづらさは十分に知られていません。症状に困っていても周囲に言いだせない人は皆さんの隣にもいるかもしれないということを知って欲しい」と話していました。
リンク先はNHKというサイトの記事になります。
