カール・ペダーセン、エレン・ラベン・ペダーセン、クリス・バン・ソレンセン、ソレン・ラウゲセン、ラウル・サンチェス・ロペス、ジェイコブ・ニールセン
受付日:2024年8月26日、受理日:2025年5月9日、オンライン公開日:2025年5月16日
概要
目的
本研究では、聴覚専門医のリソースが限られている検査環境において、ユーザー操作による自動聴力検査と非聴覚専門医による手動聴力検査の精度を比較しました。精度は、訓練を受けた聴覚専門医が実施するゴールドスタンダードの手動聴力検査を用いて、2つの検査方法を評価することで調査しました。
デザイン
この比較研究は臨床現場で実施されました。非聴覚専門医による聴力検査は、参加者の地域の耳鼻咽喉科専門医で実施されました。非聴覚専門医による聴力検査による初回評価から約1か月後、ユーザー操作による聴力検査とゴールドスタンダード聴力検査の両方が、オーデンセ大学病院で同日に実施されました。
研究サンプル
221人の成人(平均年齢69歳)が補聴器治療を勧められました。
結果
どちらの検査方法もゴールドスタンダードと統計的に有意な差を示しましたが、ユーザー操作による聴力検査は、試験したすべての周波数においてより近い一致を示しました。周波数範囲全体で、ユーザー操作による聴力検査は-0.1 dB(95% CI -0.9~0.8)から2.6 dB(95% CI 1.7~3.5)の差がありましたが、聴覚専門医以外の操作による聴力検査は6.2 dB(95% CI 5.5~6.9)から11.1 dB(95% CI 10.0~12.3)の差がありました。
結論
自動ユーザー操作による聴力検査の精度は、ゴールドスタンダード聴力検査の一般的な測定不確実性の範囲内でしたが、聴覚専門家以外が行う手動の聴力検査では、さらなる変動が生じる可能性があります。
リンク先はTaylor&Francis Onlineというサイトの記事になります。(原文:英語)