2026年3月24日 11時15分
藤井怜
ろう者と聴者が共に演じる人形劇団「デフ・パペットシアター・ひとみ」(川崎市中原区)の新作公演「クラバート」が27~29日にシアター・アルファ東京(東京都渋谷区)である。ドイツの児童文学をもとに「言葉を越えたもの」の存在を描き出す。
「クラバート」冒頭の場面の稽古の様子=2026年3月17日、川崎市、藤井怜撮影
劇団は1980年に結成された。音に頼らず視覚的に誰もが楽しめる演劇づくりを目指し、国内外での公演を重ねている。
原作はドイツの作家、オトフリート・プロイスラーが71年に発表した児童文学。孤児の主人公・クラバートが、魔法使いの親方から脱出し自由をつかみ取ろうとするストーリーだ。
セリフはほとんどなく、人形と演者が小道具を駆使しながら全身で表現する。互いの動きや視線でタイミングを合わせるという。脚本・演出の扇田拓也さん(49)は「登場人物の関係性を間合いや距離感で表現するなど、解釈次第で見え方が変わる場面も多く、お客さんの想像力が合わさって初めて完成する。ぜひ前のめりになって見てほしい」と話す。
劇団代表の榎本トオルさん(66)によると、今回出演するろう者は3人で、うち2人は演劇の経験はあるものの人形劇は初めてだという。「自分にもできるかも!と思ったらぜひ扉をたたいてほしい」と話す。
公演中は劇場に手話通訳者が配置され、ロビーでの案内やアナウンスに対応している。また、光や音にストレスを感じた人が休めるような個室も用意しているという。
公演時間は約80分で、終演後にアフタートークもある。一部の公演は完売しており、前売りは一般3800円、18歳以下1500円。現代人形劇センター(044・777・2228)などで購入できる。問い合わせは劇団のメール(deaf_hp@puppet.or.jpメールする)へ。
リンク先は朝日新聞というサイトの記事になります。
