「コミュニケーションときこえのラボ」を発足 リスニング・エフォートなど最新の研究情報をわかりやすく発信

「コミュニケーションときこえのラボ」を発足 リスニング・エフォートなど最新の研究情報をわかりやすく発信

2026年01月07日(水)

 茨城大学学術研究院教育学野で聴覚障害のある子どもを対象とした研究を行っている田原 敬 准教授(専門:聴覚心理・聴覚生理)と井口 亜希子 助教(専門:聴覚障害児教育・発達心理)は、2026 年1 月、「コミュニケーションときこえのラボ」を発足し、WEB サイトもオープンしました。今後、資料や成果を発信しながら、研究活動を通じたよりよい支援を目指します。

新しく立ち上がったラボのWEBサイト

新しく立ち上がったラボのWEBサイト


 聴覚障害のある子どもが抱える困難さは実に多様です。田原准教授は近年、聞こえづらい状況において内容を理解するために大きな心的負担をかけることを意味する「リスニング・エフォート」や、それによる疲労を表す「リスニング・ファティーグ」について研究しています。田原准教授は、「『きこえの問題』について考えるとき、『きき取れるのか/きき取れないのか』が注目されがちですが、リスニング・エフォートは『きき取れているが実はとても大変なのでは?』という視点を投げかけ、新たな支援のあり方を提案する考え方です」と語り、その考え方や評価方法の情報を発信し、さまざまな現場で役立ててもらうことを目的に、本ラボとWEB サイトの立ち上げを準備してきました。

 また、井口助教は、聴覚障害のある乳幼児の発達段階における指文字の習得、非言語コミュニケーション、手話コミュニケーションについて実験・観察によって調査をしており、子どもたちがコミュニケーションそのものを楽しめるような「豊かなコミュニケーション環境」の実現を目指しています。井口助教は、本ラボとWEB サイトにおいて、「聴覚障害のある子どもたち一人ひとりが『伝わった』『わかった』という喜びを経験し、『伝えたい』『知りたい』という意欲を育むような情報を提供したいです」と話しています。

 このたびオープンしたWEB サイトでは、これらの基本的な考え方をわかりやすい言葉で紹介するとともに、聴覚障害のある子どもたちが学ぶ家庭や教育現場で活用できる資料も掲載していく予定です。日本語に加えて英語でも各種情報を掲載し、海外への発信も図ります。

ダウンロードできる資料の例 リスニング・エフォートについてわかりやすく紹介している

ダウンロードできる資料の例 リスニング・エフォートについてわかりやすく紹介している


リンク
コミュニケーションときこえのラボ


研究者の情報


教育学野 准教授 田原 敬
教育学野 助教 井口 亜希子


リンク先は茨城大学というサイトの記事になります。


 

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