2026/03/15
The Independent (Japanese)
運動中の音楽の音量を下げても、トレーニングの強度には影響を与えないとする研究結果がこのほど発表された。これを受け、英国の王立聴覚障害者協会(RNID)などの専門家は、聴覚保護のためにエクササイズクラスでの音量を下げるよう呼びかけている。
研究は米南カリフォルニア大学の専門家らが主導し、ロサンゼルスで行われたウエートトレーニングのセッションに参加した189人のデータを分析した。
調査では、音楽を91.4デシベルの大音量で流したクラスと、88.5デシベルと比較的静かな環境で行ったクラスを比較した。その結果、音量の違いは行われた運動量に有意義な影響を与えないと結論付けた。
研究チームは各クラスの終了後、参加者にアンケートを実施し、疲労度や運動のきつさを測定した。医学誌「JAMA耳鼻咽喉(いんこう)科・頭頸(とうけい)部外科」に掲載された論文によると、静かなクラスでの参加者の運動強度は、大音量のクラスと比較しても「劣らない」ことが確認された。

グループフィットネスクラスでの音楽の音量を下げても、自覚的な運動強度の低下にはつながらず、騒音性難聴のリスクを軽減できる可能性がある (Imbiba/PA)
「グループフィットネスクラスでの音楽の音量を下げることは、自覚的な運動強度の低下にはつながらず、騒音性難聴のリスクを軽減できる可能性がある」としている。
聴覚障害者支援団体RNIDはこの結果を支持し、音量を下げることは個人が聴覚を守るために取れる「単純な手段」だと説明した。
同団体の聴覚学マネジャー、フランキ・オリバー氏は「大音量への暴露は難聴や耳鳴りの主な原因の一つだが、良いニュースとして、最も予防が可能なものでもある」と指摘した。
さらにオリバー氏は「フィットネスクラスでの音量を下げることは、楽しみを損なわずにリスクを減らす単純なステップだ」とし、参加者に対しても室内のスピーカーから安全な距離を保つよう助言している。また、大音量のクラスに参加した後や、継続的な騒音暴露後に聴覚に不安を感じた場合は医師に相談するよう促したほか、同協会のウェブサイトで提供している無料のオンライン聴力チェックの活用も呼びかけた。
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