スポーツの競技音が文字に 2025年の「デフリンピック」へ新技術

スポーツの競技音が文字に 2025年の「デフリンピック」へ新技術

聴覚障害者の五輪とも言われる「デフリンピック」が2025年に日本で初開催される。

大会に向け、音が聞こえなくても競技の臨場感が伝わるような技術開発が進められている。

手がけるのは、従業員8人のうち5人が聴覚障害者のスタートアップ企業。「当事者の声を活かした大会に」と新たなスポーツ観戦のかたちに挑む。

スポーツの「音」、新技術で見える、感じる デフリンピックへ続々
開催都市として大会を支援する東京都が6月、スタートアップ向けのアイデアコンテストを開き、事前審査を経て、五つの技術が披露された。

優勝したのは「雰囲気・応援可視化システム」。

卓球の試合を伝える画面に、「カッ」「スパーン」「がんばれ!」など球音や声援が表示される。

選手の動きに合わせてカラフルで目を引くデザインの文字が出てくるため、漫画の一場面のようだ。

競技会場の音や声援をAI(人工知能)に学習させ、「オノマトペ」(擬声語、擬態語)としてリアルタイムに画面に映している。

オノマトペのデザインを手がけたのは、株式会社「方角」(渋谷区)。

聴覚障害に特化した求人サイトやウェブデザインの制作を手掛けるスタートアップ企業で、従業員8人のうち5人が聴覚障害の当事者だ。

同社代表の方山れいこさん(31)は「聞こえる人と聞こえない人で分け隔てられる社会は生きづらい。

当事者の声を活かしたデフリンピックになるよう、力になりたいと思った」と話す。

「雰囲気・応援可視化システム」は、音声認識アプリの開発も手掛ける自動車部品大手「アイシン」(愛知県刈谷市)と早稲田大学岩田浩康研究室との共同制作で、実用化に向けて都が開発経費を補助する。

今後、対応できる競技や言語を増やしていくという。(太田原奈都乃)

リンク先はAV Watchというサイトの記事になります。
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