世界デフユース選手権金メダルの北海・森本悠生が高校全道デビュー戦勝利

世界デフユース選手権金メダルの北海・森本悠生が高校全道デビュー戦勝利

◆バドミントン 全国高校選抜南北海道予選 第1日(11日、北ガスアリーナ札幌46)

男女団体戦の1回戦~準決勝を行った。男子で6年ぶり優勝を目指す北海は、昨年7月に行われた19歳以下聴覚障害者による第3回世界デフユース選手権大会(ブラジル)で金、銀メダルを獲得した森本悠生(ゆうき、1年)が、2回戦(初戦)・苫小牧東戦の第1シングルスで大宮幹丞(1年)を2―0(21―7、21―4)で破り高校全道デビュー戦を勝利で飾った。北海は12日の決勝で札幌龍谷と対戦する。女子は札幌静修と酪農学園大とわの森三愛が決勝に進出した。

古豪・北海の1年生ホープ森本が高校全道デビューを飾った。「最初は緊張しましたが、向かっていく気持ちでプレーしました」。第1ゲーム序盤は硬さがあったが、その後はジャンピングスマッシュなど切れ味鋭いプレーを連発し、第2ゲームは緩急をつけたプレーで快勝した。

先天的に耳に障害を持っていたが、父の勧めで小学1年からバドミントンを始めた。家族のサポートも受け成長し、札幌聾学校・中学部で全道大会4強入り。中学3年から聴覚障害者が対象のデフ大会に参戦すると好成績を挙げナショナルチーム入り。昨夏の世界デフユース選手権に出場し、混合ダブルスで金メダル、男子シングルスで銀メダルに輝いた。

高校では健常者と、ろう者両種目での挑戦を決意。週6日、動画で練習方法、意図などを確認し毎日3時間の鍛錬を継続。昨年12月の札幌地区予選も団体戦で常勝・札幌龍谷撃破に貢献、シングルスもぎりぎり9位で南大会出場を決めた。

伊藤健史監督(48)は「通常、球を打つ音に反応し打ち返すが、森本君は視覚で捉え反応する。地道な訓練の積み重ねの成果だと思う」と話す。森本も「練習を重ね、高校選抜や高校総体に出場し、25年に東京で開かれるデフリンピックでも金メダルを目指したい」と目を輝かせた。(小林聖孝)

〇・・・女子・札幌静修は準決勝で、札幌支部予選で敗れた北星学園女子に雪辱。2―2の最終シングルスで篠沢優衣舞(2年)が、北星のエース川島みなみ(2年)をフルゲームの末、下した。今夏の高校総体団体戦16強のメンバー。「夏は3年生に助けられたので、今大会は自分が勝ち切って引っ張りたい」と、とわの森との決勝戦の奮闘も誓っていた。

リンク先はスポーツ報知というサイトの記事になります。
Back to blog

Leave a comment