高石真梨子
聴覚障がいのある地域おこし協力隊ライター(倉敷市)
7/5(土) 12:01

前回開催時のようす(写真提供:discovery岡山支部)
「障害者雇用」を知っていますか?
これは、障がいのある人が一人ひとりの能力や特性に応じて障がいのない人と同じように働けるよ、企業や自治体が障がいのある人を雇用することを指しており、2025年7月現在、常時雇用労働者が40人以上の企業には、従業員のうち2.5%の障害者雇用が義務付けられる「法定雇用率」が設定されています。
障がい者を雇用する企業には厚生労働省から納付金が給付されますが、未到達の場合は企業名の公表や指導が入るケースもあります。2026年4月からは法定雇用率はさらに2.7%へと引き上げられる予定ですが、なかなか障害者雇用率があがらないのが現状です。
その理由の一つに「最初の一歩が踏み出せない」企業は、少なくないでしょう。
法律などの制度は知っている。けれど実際のトコロを相談する相手は……?
そこを、さまざまな立場の人が集って議論するイベントが、開催されますよ。
「できるかどうか」ではなく、「どうすれば一緒にできるか」
2025年7月11日金曜日、企業・福祉・教育、異なる現場の人たちが集まり、障害者雇用の「1件目」をめぐって、語り、考え、つながるイベントが開催されます。
主催するのは、障がい者の雇用のキッカケを創出するコミュニティdiscovery岡山支部。関東や関西、中部や九州地方にも支部があり、それぞれの場で「障害者雇用」をキーワードに活動しています。
今回は、「1件目の採用」から、はじまる未来をテーマに、以下の内容についてディスカッションします。
- 「雇う」とは何か。
- 「ともに働く」とはどういうことか。
- それを「支援する」とはどういうことか
普段から障がい者支援に携わる支援者や教育関係者も議論に加わるので、より実践的なことについても話せるチャンス。
何が「できるかどうか」ではなく、「どうすれば一緒にできるか」。その問いに向き合う小さな場なので、今すぐに障害者雇用のできる体制にない、これから環境を整備していく企業にとっても参加しやすい場になるはずですよ。
イベント詳細

『「1件目の採用」から、はじまる未来』の詳細は、以下のとおりです。
・開催日:7/11(金)
・開催時間:19:00~20:45
・開催場所:ウェルビー倉敷駅前
・開催住所:岡山県倉敷市阿知1丁目7-2 くらしきシティプラザ 西ビル 2階
・参加料:1,000円
・申込方法:Googleフォームで申込
当日のタイムスケジュールは、以下のとおりです。
18:30〜 開場
19:00~19:05 オープニング
19:05~19:25 挨拶 企業トーク
「障害者雇用 1件目の採用」
19:25〜20:10 グループワーク
20:10~20:30 共有とまとめ
20:30~21:00 次回に向けてブレスト
クロージング
21:30~ 二次会(近隣のお店にて希望者のみ)
※スケジュールは周知なく変更することがあります。

法定雇用率がさらに引き上げられる今だからこそ、真剣に考えたいテーマ
私自身、聴覚障がいがあり、身体障害者手帳を所持しています。
障害者雇用は、雇用側がこちらに障がいがあることを前提に採用してくれるので、電話対応が不要だったり研修に手話通訳を派遣してもらえたりすることが多いので、私の周りも就職活動の際には障害者雇用の募集がある企業を中心に就職活動をしていました。
しかし、障害者雇用を積極的におこなっている企業は地方には少なく、まだまだ課題があると感じています。

写真提供:discovery岡山支部
2025年5月9日に開催された第一回のイベントには、会場いっぱいの参加者が集まったdiscovery岡山支部。
法定雇用率の引き上げが迫る今「障害者雇用」について語れる仲間とともに、語り合い、考える時間を過ごしてみませんか。
高石真梨子
聴覚障がいのある地域おこし協力隊ライター(倉敷市)
東北→九州→近畿→関東を経て、2023年12月に倉敷市地域おこし協力隊になりました。聴覚障がいのある補聴器ユーザーで、手話と日本語のバイリンガルです。障がいの有無にかかわらず、倉敷を旅して倉敷に住み続けたくなるような情報を発信していきます。
リンク先はYAHOO!JAPANニュースというサイトの記事になります。