ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.09.18 13:11
エコフローがIFAで展示したパワーハット。太陽熱で充電した後にUSBをつなげるとスマートフォンを充電することができる。 ベルリン=パク・ヘリ記者
帽子のようにかぶって歩きながら太陽熱を貯蔵するパワーハット、携帯電話を冷却させる充電器、変身するスマートフォン。6日から11日までドイツベルリンで開催された欧州最大の家電展示会「IFA2024」には驚くような技術が展示された。全体のテーマは人工知能(AI)だったが、AIでなくとも独特な技術で参加者を驚かせる製品が少なくなかった。
#【写真】補聴器に代わる眼鏡「ニュアンスオーディオ」
◆独特のウェアラブル製品
IFA展示場で最も特異な製品に挙げられたのはエコフローのパワーハットだ。米国人と中国人が共に創業してドローン用バッテリーを作る同社は、多様な形態のバッテリーとアウトドア製品を紹介した。帽子の形をしたパワーハットは太陽熱を利用して充電が可能だ。帽子の後ろに付いたUSB端子をスマートフォンにつないで携帯電話を充電することもできる。一般の帽子と比べるとやや重い。価格は129ドル。エコフローの関係者は「この帽子をかぶれば異常気候で暑いドイツの日差しを避けながら数時間で4000mAhの充電が可能な画期的な商品」と紹介した。
世界最大の眼鏡会社エシロールルックスオティカは補聴器となる眼鏡「ニュアンスオーディオ」を展示した。補聴器を着用するほどではないが日常生活で不便を感じる人のための製品だ。眼鏡をかければ周囲の音を吸収した後、自分側にあるスピーカーで音を増幅させる。相手側には音は聞こえず、度数が入ったレンズにすれば実際に眼鏡として使用できる。ルックスオティカのディレクターは「外観上、補聴器は避けたいが、もう少し鮮明に音を聞きたい中年層が多いと予想される」とし「北米大陸から販売する計画であり、価格は補聴器より安くなるはず」と説明した。
米国のOuraとサムスン電子のギャラクシーリングが互いに「リングの帝王」の地位をかけて競争する中、中国企業のナイノボテクノロジーが世界で初めて睡眠無呼吸症測定スマートリング「リングコン(RingConn第2世代)」をIFAで紹介した。心拍変動(HRV)、血中酸素濃度、ストレス指標などを測定できる。同社の副社長は「サムスンギャラクシーはウォッチだけで無呼吸の測定が可能であり、バッテリー持続期間は我々が長いため、技術が進んでいるといえる」と話した。リングコンは一度の充電で12日間使用可能で、充電ケースは90分の充電で150日持続する。
◆動物のために
ペットを飼っている消費者を狙った新製品も関心を集めている。LGエレクトロニクスは猫の遊び場キャットタワーと空気清浄機を結びつけた「エアロキャット」を紹介した。空気清浄機の上段を高いところが好きな猫が座れるようにし、温熱パッドも入れた。秤も搭載して猫の体重もチェックできる。一定期間に急激な重さの変化が感知されれば、アプリを通して情報を送り、健康管理ができるようにした。
韓国スタートアップのリトルキャットは猫が体成分測定機「インペット」を展示した。この機器は小さな給飼器に付いている。器に餌を置けば自然に猫が乗り、この時に体重のほか体内の水分、BMI、内臓脂肪、たんぱく質、基礎代謝量、筋肉量などさまざまな体の成分を測定することができる。アプリと連動してデータを分析し、猫の健康を管理できる。中国のカメラ会社レオリンクはイノシシ・イタチ・シカ・カモ・ヤギ ・タヌキなど12種の特定毒物を感知するカメラ「ケモビュー」を展示した。
◆珍しいが…
中国のバッテリー製造会社AUKEYはクーリングファンが付いた磁石無線充電器を展示した。磁石が内蔵されていて線でつなぐ必要なくスマートフォンの裏面に付着する方式で充電される。充電中に携帯電話が熱くなる点を解決するためにファンを付け、温度を20度まで下げることができる。アップルが開放した追跡ネットワークをパスポートケースや補助バッテリーなどに内蔵して物を失わないようにする製品も目を引いた。
フィンランド携帯電話製造会社HMDはモジュール型スマートフォン「HMDフュージョン」を紹介した。同社は元ノキア職員が設立した会社でノキアブランドを保有している。この製品はスマートフォンに多様なモジュールを付着でき、使用者の好みに合わせて多様なデザインの裏面を装着する方式だ。デザインと色が異なるだけでなくだけでなく、大きなフラッシュモジュール、防水・防塵などアウトドア状況に特化したモジュール、ゲームに特化した携帯用コンソールモジュールなど多様だ。
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