「親なら負担額が少ない方が…」子育て支援どうなる?市町村の“格差”どう埋める 鹿児島県新年度予算案

「親なら負担額が少ない方が…」子育て支援どうなる?市町村の“格差”どう埋める 鹿児島県新年度予算案

鹿児島県議会が20日に開会し、総額8405億円の新年度予算案が提案されました。知事は「誰もが安心して暮らし、活躍できる鹿児島を実現する予算編成」としていますが、その具体的な中身は?シリーズで見ていきます。1回目は「子育て・医療」です。

(中略)

今月、東京で開かれた空手の全国大会で準優勝した奄美市の小学6年生・池田笑海里さんです。参加したのは、ろう者の空手大会。笑海里さんは生まれつき難聴で、2歳と5歳の時に人工内耳の手術を受けました。今も鹿児島市の病院に年に3回ほど通っていて、経済的な負担は大きいと父親の拓生さんは話します。

(池田拓生さん)「娘の難聴に関しては、手術などは全部、鹿児島市の方でしていただいて、(耳につけている)機械や機器の調整も鹿児島市の専門の方にしていただいている状況。その辺はやはり負担が大きいなと思っている」

離島で暮らす障害のある子どもとその家族にとって、島の外への通院の費用は大きな負担になっているため、奄美市は2006年から独自の事業として交通費の一部を支援してきました。

そして県は新年度、離島の子どもが島外の病院に通院する際の交通費と宿泊費を支援する事業に、1500万円を計上。県の助成も加わると、奄美市の場合では、交通費は往復分の3分の2、宿泊費も上限5千円で2泊分まで助成され、1年間の回数の上限も5回から6回に増える見込みです。

島外への通院が必要な離島の子どもたちを支えるためにも、助成の拡充に期待する声が聞かれます。

(池田拓生さん)「率直に聞いて、すごくうれしい。特に宿泊等がやはり手出しでずっと行っていたので、保護者としてはありがたい」

県はこのほか、「出会い・結婚相談事業」に3500万円計上。婚活イベントへの助言などをする「結婚コンシェルジュ」を新たに設けるほか、20〜30代の人の登録料の半額を助成します。

(塩田知事)「地域の持続的な発展を担う上では、子ども対策をしっかり行う必要がある。各ライフステージごとにニーズに応じた対策を予算に組み入れた」

新たな取り組みで少子化に歯止めをかけることはできるのか、注目されます。

リンク先はMBC南日本放送というサイトの記事になります。
Back to blog

Leave a comment