08月13日 18時47分
運転手の不足が深刻になる中、苫小牧市のバス会社が道内で初めて聴覚に障害がある男性を運転手として採用し、勤務に向けた研修の様子を公開しました。
研修に臨んでいるのは生まれつき聴覚に障害がある大沢勇一さん(58)で先月、苫小牧市のバス会社に運転手として採用されました。
13日は、会社内の練習コースで実施された研修の様子が公開され、大沢さんは、隣に座った教官から筆談や事前に決めたサインでアドバイスを受けながら、路面状況に応じた運転のしかたなどを確認していました。
8年前の道路交通法の規則の変更で聴覚に障害がある人でも補聴器をつけて一定の音が聞こえれば客を乗せてバスの運転などができるようになりましたが、室蘭運輸支局によりますと、道内でろう者がバスの運転手として採用されるのは初めてだということです。
大沢さんは、「長年の夢だった運転手として採用されてうれしかった。お客さんを乗せて自信を持った状態でデビューするために頑張りたい」と意気込みを語りました。
採用した日軽北海道サービス事業部運輸課の松原浩二課長は「人手不足の中で歓迎している。大沢さんの活躍を見ながら、今後も多様な人材の活用を考えていきたい」と話していました。
大沢さんは、早ければ来月下旬にも運転手として勤務を始め、主に企業関係者などの送迎にあたる予定だということです。
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