湯で戻せる備蓄食の梅がゆが配られた=2026年7月4日午後4時56分、京都府福知山市篠尾、滝川直広撮影

避難は何かを我慢することじゃない 京都で障害者らが被災想定し訓練

2026年8月5日 10時45分
滝川直広

湯で戻せる備蓄食の梅がゆが配られた=2026年7月4日午後4時56分、京都府福知山市篠尾、滝川直広撮影

湯で戻せる備蓄食の梅がゆが配られた=2026年7月4日午後4時56分、京都府福知山市篠尾、滝川直広撮影


 障害のある人と家族らを対象にした、災害時に備えた訓練が京都府福知山市で行われた。場所はホテル。国は、宿泊施設の避難所利用に関するガイドラインを策定しており、福知山はモデル自治体に選ばれている。市は当事者の声を採り入れたマニュアルを整備し、「先進地」となることをめざしている。

 訓練は7月4、5日に行われ、知的障害者4人、視覚障害者2人、聴覚と知的の重複障害者1人、歩行困難者1人とその家族ら計15人が参加した。

 障害者らは災害時、大勢が過ごす避難所に入ることをためらいがちだという。実際の災害時は、市が障害者らから希望を聞き取り、ホテルなどと調整にあたる。訓練では、参加者がホテル避難を希望する申請書に必要事項を記入した。

 夕食や翌日の朝食は、参加者が持参した食品や、市の備蓄食を試食した。専門家も加わって「避難は何かを我慢することではない」などと参加者に避難の考え方を伝えたほか、持ち物の点検なども行った。

 訓練を担当した市危機管理室の清水俊行室長によると、参加者からは「避難するかどうかは難しい課題だ」「訓練に参加して意識が高まった」「自力で避難できない人はどうすればいいのか」などの声が出たという。

 最大震度7を記録した7月の熊本地震では、すべての被災者を対象に応急的なホテル避難の受け付けが始まるなど、ホテルを避難先とする意識は広まってきている。

 清水室長は「避難所に避難できない場合、それぞれの『セカンドベスト』と呼べる避難先を考えてほしいと思っている。友人宅や親類宅のほか、ホテルや旅館が当たり前になるよう、避難先の選択肢を多くしたい」と話した。

 

記事のポイント! 

大勢が過ごす避難所に不安を感じやすい障害のある人たちが、ホテルへの避難申請や備蓄食の試食、持ち物の点検を実際に体験しました。「避難は何かを我慢することではない」という考えのもと、友人宅や親類宅、ホテル、旅館など、一人ひとりに合った避難先を平時から考えておく重要性を伝える取り組みです。

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原文掲載元はこちら 

 https://www.asahi.com/articles/photo/AS20260804004155.html

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