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防災行政無線は、悪天候や住宅の気密性、地形などの影響で聞き取りにくくなることがあります。石巻市が導入したアプリは、放送内容をほぼ同時に文字で配信し、文字サイズの調整や音声読み上げにも対応しています。難聴や聴覚障害のある人にとっても、音声に頼らず防災情報を確認できる手段として注目されます。避難場所の検索や緊急時のプッシュ通知なども備え、災害時の情報取得を支える仕組みです。
2026年10月9日 12:00 [無料]
石巻かほく

防災無線の内容を確認できるアプリの画面。文字の大きさを調整できる
石巻市は、防災行政無線の放送内容を文字と音声で確認できるスマートフォンアプリの運用を始めた。放送が聞き取りづらい時や聞き逃した際に有効で、市は災害時などに正確な情報を伝えるツールとして利用を呼びかける。
アプリは日本語をはじめ英語や韓国語、中国語、ベトナム語など13言語に対応。防災無線が放送されるとほぼ同時に内容が配信される。スマホにダウンロード後、本庁地区や旧6町地区の中からエリアを選択すると、そこで流れた放送内容が文字で届く。読み上げ機能で音声を再生することもできる。
市の指定避難所や指定避難場所、津波避難ビルの場所を表示し現在地からの経路などを調べられる「防災マップ」も盛り込んだ。「リンク集」には国や県、市の防災ページ、停電やJRの運行情報などの一覧を掲載した。プッシュ通知や、命に関わる防災情報を知らせる際に強制的にスマホからサイレンを鳴らす機能も備えた。
防災無線は悪天候時などに放送が聞き取りにくく、住宅の高気密化により屋内で聞こえづらいケースが多い。9月7日の大雨で市が避難所を32カ所開設した際は、市民からの問い合わせに対応するコールセンターに寄せられた77件のうち、放送内容の確認は7割超の57件だった。
防災無線の屋外スピーカーは地形などで聞こえ方も変わり、全ての難聴地域の解消は難しいという。これまで市は、メールや電話、ファクスで放送内容が届く仕組みや、LINE(ライン)で知らせるサービスなどを構築。アプリは普及率が見込めない面があったが、スマホの所有や交流サイト(SNS)の浸透が進んだこともあり導入を決めた。
市危機対策課の担当者は「使ってみると思った以上に便利という印象。市民が情報を得やすい手法の一つとして定着させ、正しい防災情報を迅速に伝えられる切り札にしたい」と話す。
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