2026/03/14 09:19

昨年11月、東京デフリンピックのバドミントン混合団体で金メダルを獲得し笑顔を見せる片山結愛=京王アリーナTOKYO

新体操の世界選手権団体総合で初優勝を果たした日本代表の三好初音=ブラジル
2025年の県スポーツ界で顕著な成績を収めた個人、団体をたたえる「第65回四国新聞スポーツ賞」の受賞者が決まった。選ばれたのは、東京デフリンピックバドミントン混合団体で金メダルに輝いた片山結愛(ノートルダム清心女大、綾川町在住)、新体操世界選手権団体総合で日本初の金メダルを獲得した日本代表の三好初音(観音寺RG、観音寺総合高)。さらなる活躍が期待される2人を紹介する。
◎目指すは「個人でも頂点」 デフバドミントン・片山結愛 ノートルダム清心女大、綾川町在住 東京デフリンピック混合団体「金」
生まれつきの難聴だったがスポーツが好きな子どもで、小学3年から体の接触が少なく難聴者も取り組みやすいバドミントンを始めた。デフバドミントンには高校3年で出合った。補聴器も人工内耳も外した無音の世界で、体の位置や腕の振り方などから相手の動きを予測して戦う全く新しいバドミントンは、難しいと同時にやりがいもあり、のめり込んだ。
大学1年でアジア太平洋選手権の女子シングルスと、同ダブルスで銀メダルに輝いた。その後も国内外の大会で力を磨き、昨年3月の最終選考会で好成績を収めて東京デフリンピックの切符をつかんだ。
混合団体のメンバーとして女子ダブルスと混合ダブルスで予選リーグ、決勝トーナメントの計3試合に出場。持ち前の思い切りの良いプレーを見せて全勝し、金メダル獲得に貢献した。
「多くの観客がいる中でプレーできた東京デフリンピックは、一生の思い出」と喜びつつ、3年後のギリシャ・アテネ大会では「個人でも金メダルを」と新しい目標にまい進している。
かたやま・ゆめ 綾川町在住。大学1年からナショナルチーム入りを果たし、23年の世界選手権では混合団体で銀、女子ダブルスで銅メダルに輝いた。昨年11月の東京デフリンピックでは2種目に出場。混合団体メンバーとして日本初の金メダルを獲得した。22歳。
◎五輪出場へ「さらに成長」 新体操・三好初音 観音寺RG、観音寺総合高 世界選手権団体総合、日本初「金」
歴史に名を刻んだ。昨年8月、新体操の世界選手権団体総合。日本代表「フェアリー(妖精)ジャパン」のリボンのメンバーとして挑み、日本の初優勝に貢献した。代表最年少の16歳は「信じられない気持ちでいっぱい」と、金メダルを手にして笑顔があふれた。
本番では勝負曲「島唄」に乗り、巧みにリボンを操った。自身を「世界一の負けず嫌い」と評し、厳しい練習を重ねた成果を発揮した。
一転、世界選手権後は「追われる立場になった怖さを感じた」とモチベーションが上がらなかった。10月に行われた2026年の代表トライアウトでも候補生にとどまった。ただ、ここで同じクラブに所属する真鍋凛が新たに代表入りし、「負けていられない」と闘志が再点火。再試験では表現力の高さを発揮し、見事に代表入りを決めた。
2連覇を目指す今年の世界選手権は、28年のロサンゼルス五輪出場権が懸かる。「出場枠を勝ち取るため、さらに成長する。そして本番では金メダルを取りたい」。香川の妖精は次の舞台へ向け演技を磨く。
みよし・はつね 観音寺市在住。3歳から新体操を始めた。24年12月にトライアウトに合格してフェアリージャパン入り。25年8月、世界選手権の団体総合に出場し、リボンのメンバーとして日本初の金メダルを獲得した。26年も引き続き日本代表入りを果たした。
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