2025年5月8日 7:03

子どもたちの成長を応援するシリーズ「こどものミライ」です。今回は、手話などを使って赤ちゃんとコミュニケーションする育児のミライです。

岩本さん
■ベビーサイン講師・岩本理子さん
「両手をすぼめて『もっともっと』。」
この日、福岡市西区のスタジオに集まった4組の親子が教わっていたのは、「ベビーサイン」と呼ばれる手話のような動きのコミュニケーション手段です。
まだおしゃべりができない赤ちゃんに教えることで、意思の疎通を図るアメリカ発祥の育児方法です。
■岩本さん
「もっと食べる?とか、もっと遊ぶ?と聞きながらやってください。」

ベビーサイン
こちらは、代表的な「もっと」のサインです。ほかにも、搾る動作の「おっぱい(ミルク)」や、両手をたたく「おしまい」など語りかけながら手を添えて、子どもに教えるのがポイントだそうです。多い子では200近いサインを記憶するということです。
参加した母親たちは、わが子とのコミュニケーションに悩んでいるといいます。
■母親
「きっと何か伝えたいんだなって分かるのですが、何を言っているのかくみ取れなくて。」
「お腹がすいたでも、眠いでも、何がイヤか分かるサインがあるといいなと思って。」

おうしくん
「ベビーサイン」を通じて、その悩みを乗り越えた親子がいます。4月、2歳になったばかりのおうしくんは、生後5か月から9か月間、「ベビーサイン」を習いました。
おうしくんは言葉を話し始めるのが早かったといいます。
■おうしくん(2)
「5、6、7、8、かぞえた。」
一般的に、10までの数字を数えられるのは4歳前後といわれています。

カリフォルニア大学の研究によると
アメリカのカリフォルニア大学の研究によりますと、「ベビーサイン」はその後の語彙力やIQ(=知能指数)の発達にも効果があるということです。

神戸時代
講師の岩本理子さんは、17年間で延べ7000組以上の親子に「ベビーサイン」を教えてきました。
■岩本さん
「神戸で育児をしていたのですが、生まれも育ちも九州なので、お友達がいない中でのスタートでした。」
孤独な育児に行き詰まり、「ベビーサイン」と出合い救われたといいます。

描くミライは?
「ベビーサイン」の講師歴17年、3人の子どもの母親でもある岩本理子さんが描くミライとは。
■岩本さん
「親子の絆が強まることかなと思っています。学習意欲にもつながるし、これに挑戦してみようという力が生まれてくるので、何よりそこを一番に伝えたいです。」
親子の会話を助け、育児の不安を軽減してくれる「ベビーサイン」は、親子のミライをつなぐサインです。
※FBS福岡放送めんたいワイド2025年5月6日午後5時すぎ放送
最終更新日:2025年5月8日 7:03
リンク先はやーっ!FBSというサイトの記事になります。