JR東、運行情報の「どこトレ」を電話で利用可能に 生成AI活用

JR東、運行情報の「どこトレ」を電話で利用可能に 生成AI活用

加藤綾2025年7月15日 16:36

どこトレダイヤルの仕組み


JR東日本は、地方エリアの在来線を中心に展開する運行情報サービス「どこトレ」全路線において、運行情報の電話確認が可能な生成AIを用いた自動音声アシスタント「どこトレダイヤル」を7月23日に開始する。

どこトレは、PCやJR東日本アプリから、地方エリアを中心とする在来線58路線(BRT区間含む)、秋田新幹線、山形新幹線の列車の走行位置、運休・時刻情報などを提供するサービス。スマホアプリの操作に不慣れな人でも運行情報をスムーズかつ正確に知ることができるよう、国内の鉄道事業者として初めて、生成AIを用いた電話自動音声アシスタント「どこトレダイヤル」を提供する。

どこトレ導入線区


これまでもコールセンターで運行情報案内サービスを提供していたが、つながらないことなどがあった。どこトレダイヤルでは、いつでも待たずに問い合わせができる。

利用の流れ


利用の流れは、ガイダンスに従い利用路線や駅を音声入力すると、各路線に遅れや運転中止などが発生している場合の状況や、各駅の列車の発車時刻、遅れ、走行位置などが案内される。音声入力内容を生成AIが解釈して、どこトレを参照するため、スムーズで正確な情報提供を実現しているという。

どこトレは日本語、英語の2カ国語に対応しているが、どこトレダイヤルは日本語のみの対応。

サービス開始後の利用状況やニーズに応じて、案内内容の拡充を検討する。また、同様の案内ニーズが想定されるJR東日本グループ外の鉄道路線やバス路線へのサービス展開を目指す。

なお、現行の運行情報案内サービスも引き続き利用できる。


聴覚障害、訪日外国人のための「みえるアナウンス」

聴覚障害のある人や訪日外国人から「駅における案内情報をもっと理解しやすくしてほしい」との声があることから、駅放送案内を文字化して利用者のスマートフォン等に表示するサービス「みえるアナウンス」を8月1日から試行導入する。

専用ボードにタッチ、または専用の二次元コードをスマートフォン等で読み取ることで、駅案内放送の内容が画面に表示される。放送の内容は、スマートフォン等の言語設定に応じて最大13言語の表示が可能だが、今回の試行では日本語・英語・中国語・韓国語の4言語で表示される。

「みえるアナウンス」の仕組み


専用の二次元コードは、駅構内に設置する専用パネル「トリガーボード」などで提供。試行導入時は、あらかじめ登録してある定型の駅放送案内を使用する。

試行導入駅は浜松町駅、渋谷駅、赤羽駅、上野駅、秋葉原駅、鎌倉駅、平塚駅、国立駅、千葉駅、新木場駅、長野駅(新幹線改札内のみ)、東京駅(準備ができ次第)。導入駅は、東京2025デフリンピック会場の最寄り駅や訪日外国人の利用が多い駅などを選定している。試行期間は26年3月末まで。

みえるアナウンスは、ヤマハが開発・提唱している「音のユニバーサルデザイン化」に向けたテクノロジー「SoundUD」の一環として開発。今後、駅係員の肉声による放送をリアルタイムに文字化する機能や、駅係員が放送文を自由にカスタマイズできる機能など、ヤマハと共同で機能拡充を目指す。

 

リンク先はImpress Watchというサイトの記事になります。


 

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