2025年1月9日
著者:キャサリン・R・ ゴードン、ドナ ・ルイス、ステファニー・ ローリー、マギー・ スミス、G・クリストファー・ ステッカー、ライアン・W・ マクリーリー
出版物：学校における言語、発話、聴覚サービス 第56巻第1号 225 - 233ページ
https://doi.org/10.1044/2024_LSHSS-24-00018
概要
目的：
通常の聴力を持ち、言語や認知にさまざまな障害を持つ子供は、背景雑音の中での音声処理に苦労することがあります。そのため、言語障害 (LD) を持つ子供は、音響環境が悪いと音声認識が困難になるリスクがあります。
方法：
本研究では、LD児（n = 9）と通常言語発達児（TLD; n = 9）を対象に、残響の有無にかかわらず背景音声形雑音（SSN）が文章認識に与える影響を比較しました。また、リモートマイク（RM）の使用がLD児の音声認識を改善するかどうかも調査しました。
結果：
LD の子供は、SSN において TLD の子供よりも文章認識が劣っていました。両グループとも、SSN + 残響では SSN のみよりも文章認識が劣っていました。特に、RM を使用すると、SSN および SSN + 残響において LD の子供の音声認識が改善されました。
結論：
LD の児童の騒がしい環境で音声認識を最適にサポートする方法を特定するために、教育的意味合いと将来の研究課題について議論します。
補足資料:
https://doi.org/10.23641/asha.28037984
リンク先はアメリカのASHAWIREというサイトの記事になります。（原文：英語）