この研究は、脳が音と同様の方法で静寂を知覚し、処理していることを示している。
この研究は、不在の知覚を研究する新しい方法を確立し、感覚知覚の領域における将来の探求の幅を広げるものである。
主な事実
１．聴覚的錯覚を利用して、研究者らは、静寂の瞬間が音と同様に時間の知覚を歪めることを実証した。
２．この研究は、静寂は音と同様に「知覚」されると結論づけ、われわれが静寂を「聞く」ことができることを示唆している。
３．研究者たちは、視覚的な消失や、音に先行しない静寂が聞こえる可能性など、不在の知覚に関する調査をさらに拡大する予定である。
出典 ジョンズ・ホプキンス大学
沈黙は耳をつんざくものではないかもしれないが、文字通り聞こえるものである、と哲学者と心理学者の研究チームは結論づけた。
この研究チームは、聴覚の錯覚を利用して、沈黙の瞬間が人々の時間認識をどのように歪めるかを明らかにした。
この発見は、何世紀にもわたって哲学者たちを困惑させてきた、人は音以上のものを聞くことができるのかという議論に対処するものである。
「私たちは通常、聴覚は音に関係すると考えています。しかし、静寂は、それが何であれ、音ではありません-音の不在なのです」と筆頭著者であるジョンズ・ホプキンス大学大学院の哲学・心理学専攻のRui Zhe Gohは言う。
「意外なことに、私たちの研究が示唆するのは、何もないことも聞こえるということです」。
リンク先はアメリカのNeuroscience Newsというサイトの記事になります。（英文）
