中高年者における年齢、許容騒音レベル、および聴取努力の関係

中高年者における年齢、許容騒音レベル、および聴取努力の関係

要旨

目的
本研究の目的は、騒音に対する様々な不快感を経験する成人における聴取努力を評価することである。

材料と方法
41~68歳のカンナダ語を母語とする成人50人が参加した。音声を聞いているときの参加者の許容騒音レベルを評価した。

さらに、0dB SNR(あまり良好でない条件)と4dB SNR(比較的良好な条件)での文末単語同定・想起テストを用いて、聞き取り努力を評価した。

それぞれの条件について、反復得点と想起得点を求めた。

結果
回帰モデルの結果、年齢が1歳上がるごとに、聴取努力は0dB SNRで0.6%、4dB SNRで0.5%増加した。

許容騒音レベル(ANL)の値が1dB変化するごとに、聴取努力は0 dB SNRで0.9%、4 dB SNRで0.7%増加した。

0 dB SNRと4 dB SNRでは、年齢をコントロールした場合、聴取努力と騒音に対する不快感の間に、それぞれ中程度と軽度の負の相関が認められた。

結論
聴取努力は年齢とともに増加し、その影響は比較的良好な条件下よりもあまり良好でない条件下でより大きくなる。

しかし、騒音に対する不快感をコントロールした場合、年齢が聴取努力に与える影響は減少した。

年齢による影響を抑制した場合、聴取努力は煩わしさの程度と相関した。さらに、聴取努力はANLから中程度の程度で予測された。

キーワード
聴取努力
許容騒音レベル
認知リザーバー
反復・想起課題

リンク先はScienceDirectというサイトの記事になります。(英文)

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