聴覚に関しては、脳の左脳と右脳が連携して機能していることがマウスの研究で判明

聴覚に関しては、脳の左脳と右脳が連携して機能していることがマウスの研究で判明

ジョンズ・ホプキンス大学主導の研究により、マウスがさまざまな音にさらされると、脳の右側と左側の間に広範なネットワークが形成されることが明らかになった。

また、脳の一部の領域が、動物の「鳴き声」のような特定の音を認識することに特化していることも判明した。

さらに、耳の不自由なマウスでは、右脳と左脳の結合が圧倒的に少ないこともわかった。

これは、脳が左右の脳の結合の発達を促すには、幼少期に音を「聞いて」処理する必要があることを示唆している。

研究者らによれば、この発見は、このような脳のつながりや専門性が形成される時期を特定するのに役立ち、難聴を回復させる方法についての潜在的な洞察を与えてくれるかもしれないとのことである。

この研究成果は、米国科学アカデミー紀要に掲載された。

ジョンズ・ホプキンスの神経工学者であるパトリック・カノルド博士(生体医工学)は、「聴覚システムは部品の集合体であり、適切に接続されている必要があります」と言う。

「両脳半球を同時に見ることができる新しい顕微鏡を使うことで、これらの接続の一部が右脳半球と左脳半球の間にあることがわかりました。脳が正しい入力を得られない場合、例えば難聴の場合、このような脳のつながりが欠落する。このことは、聴力を回復させることを望むのであれば、明らかに問題です」。

聴力を回復させる新しい方法を見つけるために、カノルド氏のチームは、音に反応して脳の結合が形成される特定の時期を特定し、異常な結合を回復させる方法を特定する研究を続ける予定である。

また、脳がどのように音処理に適応し、調節して、気が散るような信号をフィルタリングしているのかを理解するための研究も続けている。

例えば、脳の前頭皮質が、このフィルタリングプロセスに役立つ可能性のある特定の信号を、行動中に聴覚システムに提供していることを示す最近の研究などである。

リンク先はアメリカのMedicalXpressというサイトの記事になります。(英文)
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