
担当者の靴下をかんで脱がし、かごに入れようとする介助犬=港区で
車いすに乗った協会の担当者が指示すると、ラブラドールとゴールデンレトリバーのミックスで3歳の雄バディが担当者の足の下を通って足を組みやすくさせ、靴下のかかと部分をかんで素早く脱がした。スマートフォンを探して手元に持ってきたり、取っ手部分にひもがついた冷蔵庫を引っ張って開け、中からペットボトルを取り出したりした。
5月27日に港区であった介助犬の実演には、周辺で働く人たちや親子連れが集まり、指示通りに動くバディに大きな拍手を送った。イベントは2016年から介助犬協会を支援しているバイオ医薬品企業のアッヴィ合同会社(同区)が主催した。
厚生労働省によると、介助犬は58頭(23年10月時点)と、800頭超の盲導犬と比べると少ない。聴覚障害者を手助けする聴導犬を含む補助犬の受け入れは、身体障害者補助犬法で交通機関や飲食店など民間事業者にも義務づけられた。施行から22年たつが、乗車や入店の拒否が今もある。
介助犬は、利用者の障害に応じて訓練する必要があり、育成に2年程度、費用も250万〜300万円かかる。
「自治体の補助もあるが、育成費用の9割は寄付で賄っている。介助犬を知り、ぜひ支援をしてほしい」と介助犬協会の小寺真美常務理事。協会への寄付やイベントなどの詳細は、公式ホームページへ。
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