2024年11月23日 15時04分
来年、日本で初めて開催される聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」について広く知ってもらおうと、競技中の音声や会話を文字にして表示するシステムなど大会で活用が検討されているデジタル技術の体験会が東京・立川市で行われています。
この体験会は東京都が開いたもので、会場となったJR立川駅近くの複合施設では、7つのデジタル技術が体験できます。

このうち、競技で生じる音を文字にしてモニターに映し出す技術は、実際の卓球のプレーにあわせて「カコン」という打球音や「パチパチ」という拍手を表す擬音語が画面に表示され、音が聞こえない人でも競技の雰囲気を感じ取れるよう工夫されています。

また会場内のカフェでは、音声の会話を文字に変換するシステムが設けられ、客が実際にコーヒーなどを注文した声が透明なディスプレイ上に文字で映し出されていました。
これらの技術は、いずれもデフリンピックの会場や宿泊施設での活用が検討されています。

カフェを訪れた50代の女性は「にぎやかな場所で聞こえにくいこともありますが、目で見えると分かりやすいと感じました」と話していました。
この体験会は24日まで開かれています。
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