2026/01/28 17:52

憧れの金メダルを首にかけてもらう子ども
東京2025デフリンピックで、史上初の金メダルを獲得したデフバスケットボール女子日本代表のメンバーが28日、帯広聾学校(帯広市)を訪れた。体験会などを通じて交流した子どもたちの前で、世界一の証しである金メダルを披露。悲願の頂点へ導いた応援への感謝と挑戦する大切さを伝えた。(小野寺俊之介)
同校教諭でヘッドコーチとしてチームを導いた坂本知加良(ちから)さん(45)をはじめ、主将の若松優津さん(30)、副主将の橋本樹里さん(32)と丸山香織さん(27)の4人が訪れた。体育館で、幼稚部の4人が「金メダル、おめでとう」と、監督と選手に花束を贈呈し、憧れの選手たちを温かく迎えた。
始まった交流タイムでは、選手たちが本物の金メダルを子どもたちの首にかけて回るサプライズも。子どもたちは、差し出されたメダルをそっと指先で触れたり、ずっしりとした重みを首に感じたりしては大喜び。「重い」「きれい」と手話や声を弾ませた。
中学部3年生の山口夕空さん(14)は「金メダルを手にした皆さんは本当にかっこいい。尊敬します」と目を輝かせた。自身も高校受験という壁を控えており、「勇気を分けてもらった。私も最後まで全力で駆け抜けたい」と、メダリストの姿に自らの挑戦を重ね、表情を引き締めた。
若松主将は「みんなの目がきらきらしていて、すごく喜んでもらえた。苦しい場面も皆さんの応援があったから頑張れた」と感謝。「耳が聞こえる、聞こえないに関係なく、チャレンジすることの大切さを伝えたい」と語り、メダルを通じて次世代へ力強いメッセージを送った。
一行はこの日、合宿地として支えた「手話の町」の新得町役場なども訪問し、湯浅真希町長らに優勝を報告した。坂本HCは「新得ではスキルはもちろん、町の至る所で人々の優しさに触れ、チームが一丸になれた。十勝の応援が力になった」と振り返った。
東京2025デフリンピックは昨年11月15~26日に東京都内などで開催された。デフバスケットボール女子日本代表は、決勝で米国代表を65-64で破り初優勝を飾った。
小野寺 俊之介
十勝毎日新聞社 編集局 司法グループ
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