片耳難聴児 助成拡大を

片耳難聴児 助成拡大を

2024/11/21 05:00

「親の会」 自治体に要望活動

要望書を提出する土肥会長(左、天理市で)

要望書を提出する土肥会長(左、天理市で)
 県内の聴覚障害がある子どもの保護者らでつくる「県難聴児親の会」(奈良市)が、県や県内市町に対し、片耳が聞こえない子をはじめとする軽度・中等度の難聴児向けの補聴器を購入する費用の助成拡充などを求める要望書を提出する活動を展開している。

 要望は4項目からなり、うち1項目で、片耳が聞こえない難聴児が使う「クロス補聴器」を購入助成の対象とするように求めている。クロス補聴器は平均約20万~30万円で、一般的な補聴器に比べて高額でもあることから、購入を断念するケースがあるという。ほかの項目では、修理費も助成対象に広げることや、所得制限の撤廃などを訴えている。

 20日は天理市に提出し、要望書を受け取った担当者は「現状を確認し、対応を考えたい」と答えるにとどめた。

 同会の土肥慶郎会長(51)は「片耳の難聴児は片耳でも聴力があるんだから、と見過ごされ、理解されにくい。言語習得期やコミュニケーション能力を育む時期には必要になるので検討してほしい」と訴えている。


リンク先は讀賣新聞オンラインというサイトの記事になります。
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