耳が不自由になった人の気持ち知って…新潟県中途失聴・難聴者協会が12月にサポーター養成講座

耳が不自由になった人の気持ち知って…新潟県中途失聴・難聴者協会が12月にサポーター養成講座

長岡市と新潟市で開催

2024/11/23 9:30

県中途失聴・難聴者協会のメンバーとオンラインで打ち合わせするデフハートの武藤洋一代表=柏崎市西山町別山
県中途失聴・難聴者協会のメンバーとオンラインで打ち合わせするデフハートの武藤洋一代表=柏崎市西山町別山

 新潟県中途失聴・難聴者協会は、難聴や中途失聴の高齢者のためのサポーター養成講座を、12月1日に長岡市のまちなかキャンパス長岡で、15日に新潟市中央区の市総合福祉会館で開く。当事者や支援者のトークや、筆談や文字起こしアプリなどの体験会があり、こうした講座は県内では初めて。関係者は「福祉や介護に関わりのない人にも来てもらい、難聴や中途失聴者の気持ちを知ってほしい」と呼びかけている。

 県中途失聴・難聴者協会は、病気や事故などで耳が不自由になった人でつくる団体。難聴・中途失聴者は突然音を失ったショックで、外出や人との交流を避けるケースもあったため、同じ悩みを持つ仲間同士で交流することで社会参加につなげようと、1992年に設立された。現在の会員数は約50人で、定期的に交流会や要約筆記の講習会などを開いている。

 難聴・中途失聴者は日常生活で、後ろから車が来ても分からないなどの危険が伴う。さらに県中途失聴・難聴者協会の渡部康子会長(77)によると「話せるんだから音も聞こえているはず」といった思い込みをされがちで、齟齬(そご)が生じることもあるという。渡部会長は「お店の予約でも苦労することがある」と自身の経験を語る。

 講座は、難聴・中途失聴者の悩みやケアを知ってもらおうと、聴覚障害者の支援などに取り組む株式会社「DeafHeart(デフハート)」(柏崎市)の協力で開催する。

 両日とも午前10時〜午後3時。午前中はトークセッションと、文字起こしアプリ「UDトーク」や筆談の体験会があり、午後はデフハートの武藤洋一代表(41)が聴覚障害者の介護の現状を語る。

 渡部会長は「老いなどで耳が不自由になる可能性は、誰にもある。難聴・中途失聴者に接したことがない人にも参加してもらえるとうれしい」と話している。

 参加無料で、各日定員50人。長岡会場は11月23日まで、新潟会場は12月7日までに申し込む。申し込み、問い合わせはメールで。アドレスはdeafheart0229@gmail.com...


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