記事バナー「デフアスリートに学ぶ、障害理解とコミュニケーション」

デフアスリートに学ぶ、障害理解とコミュニケーション

2026年8月20日

記事バナー「デフアスリートに学ぶ、障害理解とコミュニケーション」

「伝える」から「伝わる」へ。
 相手に合わせたコミュニケーションを考える。

当院では、患者さんやご家族に安心して医療を受けていただけるよう、職員教育の一環としてホスピタリティの向上に取り組んでいます。
特に、さまざまな事情からサポートを必要とされる方への対応や、障害への理解を深めることは、誰もが安心して受診できる医療環境をつくるうえで大切なことです。

今回は、東京2025デフリンピックのバドミントン女子ダブルスで金メダルを獲得された、矢ケ部紋可(やかべ あやか)さんを講師にお迎えし、職員研修を行いました。
当日は40名の職員が参加しました。

職員研修の様子

デフリンピックでの経験から学ぶ

矢ケ部さんからは、デフリンピックでの経験だけでなく、聴覚障害のある方が日常生活の中で感じる困りごとや、医療機関を利用する際に「嬉しかった対応」について、ご自身の経験を交えながらお話しいただきました。

普段、私たちが当たり前だと思っていることでも、人によっては不便や不安につながることがあります。
「どうすれば安心してもらえるだろう」
「どのように伝えれば、きちんと伝わるだろう」
相手の立場に立って考えることの大切さを、具体的な経験を通して学ぶ機会となりました。

職員研修の様子

コミュニケーションは「伝える」だけではない

講演では、手話も教えていただきました。
実際に手を動かして体験することで、言葉だけではないコミュニケーションの方法に触れることができました。

医療の場では、診察や検査、入院生活など、患者さんにさまざまな説明を行います。
そのとき大切なのは、医療者が「説明した」ことだけではありません。

患者さんに「伝わったか」「理解できたか」「安心できたか」。
相手の反応を見ながら、必要に応じて伝え方を変えていくことも、医療における大切なコミュニケーションの一つだと改めて感じました。

研修会の様子

「配慮」に正解は一つではない

今回の講演で、特に印象に残ったのが、矢ケ部さんからいただいた次の言葉です。

配慮は正解を決めることではなく、その人に合った方法を一緒に探すこと

障害があるからといって、必要なサポートがすべて同じとは限りません。
手話がよい方、筆談がよい方、口元を見ながら話すことを希望される方など、コミュニケーションの方法は一人ひとり異なります。

だからこそ、「きっとこうだろう」と決めつけるのではなく、まず相手の希望を聞き、その人に合った方法を一緒に考える。
この姿勢は、障害の有無にかかわらず、すべての患者さんと接するときに大切なことだと考えています。

 

記事のポイント! 

聴覚障害のある方が望むコミュニケーション方法は、手話、筆談、口元を見ながらの会話など一人ひとり異なります。相手の希望を聞きながら、その人に合った方法を一緒に考えることが大切だと、デフアスリート自身の経験を通して伝えています。

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気になる症状がある場合は  

聞こえに不安がある場合は、早めに耳鼻咽喉科への相談をおすすめします。 


原文掲載元はこちら 

 https://www.asakadai-hp.jp/deaf-athlete-disability-communication-202608/

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