ことばサポートネットでは、誰もが学ぶ機会を確保できるよう、オンラインでの専門職向け講座を定期的に開催しています。 今回は、機能性構音障害等の構音評価に焦点を当てた「聞き取り実技講習会」を開催しました。
一般社団法人ことばサポートネット
2026年9月10日 09時00分
■ 講習会開催の背景と目的
構音訓練において、子どもの発音を正しく聞き取って評価することは、適切な訓練方針を立てるための極めて重要な出発点です。しかし、これらについて具体的に指導を受けることのできる現場は多くはなく、「聞き取りに自信がない」「自分の評価が合っているのか不安だ」「評価結果をどのように訓練につなげればよいかわからない」という悩みを抱える専門家も少なくありません。
本講習会は、当法人のサロン会員を対象に、実際の利用者様の音声サンプル(※1)を使用した聞き取り実習を通して、構音の評価、結果のまとめ方、そして評価に基づいた訓練計画の立て方までを体系的に学ぶことを目的に開催されました。
※1)研修利用の同意をくださった構音障害の方のご協力のもと、個人情報保護に十分配慮した上で音声資料を使用しております。
■ 講習会の主な内容
1. 実際の音声を用いた構音検査の聞き取り実習
参加者は実際のお子様の音声を聞き、「どの音を誤り音として捉えるのか」「どのような誤り方をしているのか」をリアルタイムで評価・記録する実践的なワークに取り組みました。
2. 専門家による解説動画視聴
講師を務める髙橋路子言語聴覚士(東京大学医学部附属病院 口腔顎顔面外科・矯正歯科所属)による解説動画を視聴し、「なぜその音を誤りと判断したのか」という理由や、聞き取りの際に注目すべき視点・ポイントを学びました。
3. 評価から「指導方針・訓練計画」への展開
誤り音の整理の仕方、訓練プログラムを検討する際のコツ、「宿題の出し方」についても、豊富な経験を活かして分かりやすく解説されました。
■ 参加者の声(一部抜粋)
参加した専門家からは日々の臨床や指導に直結する内容として大変好評をいただきました。
- 「自分が誤りを聞き取れる音と、聞き取りにくい音があることに気付けた」(ことばの教室の先生)
- 「練習する音の順序の決め方や、子どもの様子によって臨機応変に変更していく訓練の長期計画が非常に参考になった」(言語聴覚士)
- 「聞き取りは誰かに教えてもらえる機会がないので、一つ一つの音について丁寧に解説してもらえて、とても勉強になった」(言語聴覚士)
- 「お子さんの音声サンプルを教材にして、実際に聞き取りの練習ができたことがよかった」(ことばの教室の先生)
記事のポイント!
言語聴覚士ら専門職に求められる、子どもの発音を正確に聞き分けて構音障害を評価する力を実践的に学ぶ講習会です。実際の音声を使った評価から、指導方針や訓練計画へつなげる考え方まで紹介されています。
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