【K1】補聴器外す試合中は無音…難聴の古宮晴「報われてホッ」篠原悠人に2回2分8秒KO勝ち

【K1】補聴器外す試合中は無音…難聴の古宮晴「報われてホッ」篠原悠人に2回2分8秒KO勝ち

[2024年10月5日15時22分]

<K-1大阪大会:ライト級3回戦>◇5日◇エディオンアリーナ大阪

難聴のハンディを抱える古宮晴(21=昇龍会)が目標のタイトルに前進した。

第4試合・ライト級 篠原悠人対古宮晴 勝利を収めトロフィーを手に記念撮影する古宮
第4試合・ライト級 篠原悠人対古宮晴 勝利を収めトロフィーを手に記念撮影する古宮(撮影・上山淳一)

第6代Krushスーパーライト級王者の篠原悠人(26=DURGA)と対戦。2回2分8秒KO勝ちした。「格上の相手に不安もあったが、やってきたことが報われてホッとしています」。会心の勝利を振り返った。

古宮は生まれてすぐに「先天性重度難聴」と診断された。試合中など補聴器を外せば「無音」。しかし、補聴器をつければ普通に会話できる。家族の支えがあってこそという。

「難聴が分かって赤ちゃんの時から補聴器をつけてくれた。補聴器は高い。家族のおかげです」

補聴器を外しても「高い音は感じる」と言い、ゴングの音は分かるという。小学6年の時、同じようなハンディを抱えながら格闘界で活躍している選手の存在を知った。その時からこの世界で極めていく道を決めたという。

今回の試合で戦績は12戦10勝(3KO)2敗となった。「この世界でチャンピオンになりたい」。現状のターゲットはKrush同級王者の大岩龍矢(32)。11月に予定する試合の挑戦者に名乗りをあげている。「自分は気が弱かったから戦う道を選んだ。この世界で成功したい」。ハンディを抱えていても頂点に立てる。その物語を実証する。【実藤健一】


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