聴覚保健ケアを受けている子どもの発達障害の有病率と特徴

聴覚保健ケアを受けている子どもの発達障害の有病率と特徴

著者:アンジェラ・ヤーネル ・ボニーノ、サラ・F・ グッドウィッチ、デボラ・ ムード
出版物:アメリカ聴覚学ジャーナル https://doi.org/10.1044/2024_AJA-24-00118


概要

目的:
私たちの目的は、米国で聴覚医療を受けている小児臨床集団における発達障害の有病率と特徴を明らかにすることです。

方法:

131,709 人の子供 (0~18 歳) の電子健康記録を使用して、注意欠陥多動性障害、自閉症スペクトラム障害、視覚障害、脳性麻痺、染色体異常、発達の遅れ、ダウン症候群、または知的障害の診断を受けた子供を特定しました。特定の障害と診断数に基づいて、有病率、聴覚検査の初回受診年齢、発達障害の診断年齢、および聴覚状態を判定しました。二項ロジスティック回帰と多項ロジスティック回帰を実行しました。

結果:

4 人に 1 人の子供が発達障害と診断されました。最も一般的な障害は、発達の遅れ (11.3%)、視覚の違い (7.4%)、注意欠陥多動性障害 (6.6%)、自閉症スペクトラム障害 (6.2%) でした。発達障害のある子供の半数は、最初の聴覚検査を受ける前に少なくとも 1 つの診断を受けていました。発達障害のある子供は、発達障害の診断を受けていない子供よりも、聴力が低下したり、聴力の状態が不明である可能性が高かったです。聴力が低下した子供の場合、発達障害のある子供は両側性構成の割合が高く、聴力の重症度レベルが低かったです。

結論:

聴覚医療を求める子どもたちの間では、発達障害がよく見られます。さらに、発達障害は聴力の低下と併発することがよくあります。複雑で多様な発達プロファイルを持つ子どもたちを包括し、公平な臨床診療を行うには、さらなる研究と支援活動が不可欠です。

補足資料:
https://doi.org/10.23641/asha.27857847



リンク先はASHAWIREというサイトの記事になります。(原文:英語)


 

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